4人に1人が育児休暇取得経験あり!男性の育休推進に必要なものとは?

4人に1人が育児休暇取得経験あり!男性の育休推進に必要なものとは?

育休

家族生活の一大イベントである子どもの出産を迎えるにあたって、産前・産後の妻のサポートおよび子育ての分担、さらに妻の職場復帰をサポートするため、育児休暇を取得する男性は徐々にですが増加傾向にあります(※)。



※厚生労働省「平成 29年度雇用均等基本調査」

https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/dl/71-29r/07.pdf


そこでゼネラルリサーチ株式会社が全国の20~40代男女一般有職者1,057名を対象に『男性の育休に関する意識調査』を実施したところ、育休のリアルな実態や今後に向けての課題が明らかになったので、今回はその調査結果をご紹介します。


目次[非表示]

  1. 1.育児休暇制度を取り入れている企業は多くない?
  2. 2.男性の4人に1人は育児休暇を取っていた!
  3. 3.実際に男性が育児休暇を取得したことで分かった、夫婦間のベストバランス
  4. 4.育児休暇の取得に抵抗を抱かせる懸念とは?
  5. 5.男性の育児休暇は必要か不要か──リアルな本音は?
  6. 6.男性の育児休暇の取得に最も必要なのは「周囲の理解」

育児休暇制度を取り入れている企業は多くない?


勤務先での育休制度の有無について尋ねたところ、そもそも制度がなかったという方が40%以上という結果に。およそ半数の方が出産後の育児の際に休暇が取れない状況下にあった実態が明らかとなりました。


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男性の4人に1人は育児休暇を取っていた!


また、実際に育休を取得できる環境下にあった男性に育休取得について調査したところ、なんと4人に1人(約25%)が取得しているという結果に。「取得したかった」という意向を含めると、実に約50%が育休の取得に前向きだと分かりました。


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実際に男性が育児休暇を取得したことで分かった、夫婦間のベストバランス


「男性が育休を取得してよかったこと」を夫婦それぞれに尋ねたところ、男性からは「家庭の大変さが分かった」「パートナーの仕事が充実した」などパートナーに対しての配慮が深まったという意見が約70%を占めました。


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一方、女性からは「自分の自由な時間が増えた」「社会復帰が早いことで、仕事の遅れが少なかった」など、家事・育児・仕事に24時間絶え間ない生活から抜け出した自身の充実を実感する回答が約60%に


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これらの回答結果からも、男性の育休取得によって夫婦間の負担や意識のバランスが取れるようになり、充実した家庭生活を送ることができるメリットが十分に伺えます。


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育児休暇の取得に抵抗を抱かせる懸念とは?


その一方、育休の取得に前向きではない・必要としていないという意見があるのも事実。


育休を取得しなかった方にその理由を尋ねたところ、「パートナーが取得するから」を筆頭に、「収入面の懸念」「仕事が手放せない」と経済面・仕事面の理由が上位に


男性の育休取得を考えるには、金銭的補助およびサポート制度の未成熟、さらに今後のキャリアなど、現状の働き方に課題が残されていることが伺えます。


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男性の育児休暇は必要か不要か──リアルな本音は?


充実した家庭生活を送るメリットと、収入減やキャリアに支障を来たす懸念がある中、男性に育休があった方がいいかどうかの意識を調査。すると、実に85%もの男女が取得に向けて前向きな気持ちを持っていました。


その理由も尋ねたところ、育休を取得することで家族を十分にケアでき、また将来的な家庭生活の安定にもつながる意義を夫婦ともに理解していると思われる結果となりました。


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男性の育児休暇の取得に最も必要なのは「周囲の理解」


働き方改革の推進が叫ばれる今、男性の育休取得のために何が必要と思うか尋ねたところ、「育児に対する周囲の理解」が過半数に。


最近『マタハラ』や『労働による酷使』がたびたび話題になっていますが、育児に対する周囲の理解向上こそが最も身近な育休取得推進策になりうるのでは──そう実感できる結果となりました。


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男性の育休に関する意識および実態の調査結果をご紹介しました。

厚生労働省での調査では男性の育休取得者は10%にも達していませんでしたが、確実に育休を取得する意義と意欲が定着し広まっているようですね。


子どもが生まれる予定の方はもちろん、すでに生まれて間もない方も、ぜひこの機会にご自身の育休について検討してみてはいかがでしょうか。


【調査概要:男性の育児休暇に関する意識調査】

調査日:2019年 3月14日(木)~3月15日(金)

調査方法:インターネット調査

調査人数:1,057名

調査対象:全国20~40代男女※有職者


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