
【プレパパの本音】育休を取得したい?取得できる? プレパパの本音を大公開
有志議員による「男性の育休取得義務化」を目指す動きをきっかけに、強制力を伴う義務化の是非やその実効性についてさまざまな意見が飛び交っています。
では、これから子どもが生まれるプレパパ・プレママは育休についてどう感じているのか?
そして実際に育休を取得したい(取得しようとしている)のか?
そこで家menでは、去る6月30日に東京・水天宮で開催され家menも出展した「マタニティファミリーフェスティバル」の来場者にアンケート調査を実施。
プレパパに育休取得についての意向を答えていただいたので、その結果をご紹介します。
パートーナー(妻)の育休取得率
まずはプレパパのパートナー(妻)に「育児休暇を取得しましたか?(または取得する予定はありますか)」と尋ねたところ、「取得した(取得する予定)」が71%、「取得していない(取得する予定はない)」が27%という結果に。
なお、取得しないという回答には専業主婦の方が多く含まれていたため、共働き世帯のプレママのほとんどは育休を取得する予定のようです。
男性(プレパパ)の育休取得率
続いて、プレパパにも同じく「育児休暇を取得しましたか?(または取得する予定はありますか)」と尋ねたところ、「取得した(取得する予定)」が32%、「取得していない(取得する予定はない)」が68%という結果に。
女性と比較すると圧倒的に取得率が下がりますが、厚生労働省が調査した平成30年度の男性育休取得率が6.16%(※)だったことを考慮すると、32%が「取得した(取得する予定)」というのは十分に高い数値。
やはり「マタニティファミリーフェスティバル」に参加するプレパパは、育児への参加意欲が高い方が多いようです。
※厚生労働省「平成30年度雇用均等基本調査(速報版)」
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_05049.html
男性(プレパパ)が育休を取得するorしない理由
また、育休を取得する・しないそれぞれの理由もプレパパに尋ねたところ、次のような意見が挙がりました。
■「取得した(取得する予定)」
さまざまな意見をおおまかに分類したところ、最も多かったのが「育児協力したい/パートナーを助けたい」という回答。「育児に参加したい」という意見も合わせると約半数となり、家事育児への意欲の高さが伺えます。
また「会社に勧められた」という、企業側から育休取得を積極的に働きかけている昨今の傾向を裏付ける声も。
<「取得する」主な回答>
・育児に参加したいから
・子どもが1歳になるまでみたい
・休みを取らないと育てられない
・奥さんが大変だから
・必要に応じて数日くらい
・会社からの勧めで1カ月程度
■取得していない(取得する予定はない)
取得しない理由として最も多かったのはやはり「仕事の都合で休めない」で、「会社に育休制度がない」「経済的な理由」と合わせると64%。
いずれも本人の意思より外的要因が大きく影響した理由なので、実際はこの中に「育休を取得したい」と思っている方も多く含まれているのでしょう。
ちなみに、「取得する」という方が併せて明記した育休期間にも「3日間」「5日間」「1週間を2回」など短期間の回答が目立ち、男性にとっては堂々と育休を取得したくても現実の壁に阻まれているのが実態のようです
<「取得しない」主な回答>
・仕事が休めない
・会社から許可をもらえない
・経済的な理由のため
・育休制度がない
・妻が育休を取得したから
男性(プレパパ)の家事育児での悩み
「家事育児・夫婦関係で困っていること・悩みはありますか?」という質問にフリーアンサーで回答してもらったところ、最も多かったのが「家事分担」で、他にも「仕事と家事の両立」という声が多数。
さらに「家事育児をするうえで、一番負担に感じていることは何ですか?」という質問にもフリーアンサーで回答してもらったところ、半数近くが「料理」を挙げました。
家事育児に参加する意思はあるけど、自身の家事スキルや仕事との兼ね合いもあって、なかなかうまく分担できないという実態が伺えました。
「マタニティファミリーフェスティバル」へ来場した男性(プレパパ)の声を総合すると、国が育休取得を推進している一方、実際はまだまだ男性が堂々と育休を取得しづらい環境にあるようです。
それでも、育休や家事育児参加への前向きな姿勢は十分感じられたので、そうした意向に応えられる育休制度や職場環境の整備に今後期待したいですね。
【調査概要:家事育児に関する意識調査】
調査日:2019年6月30日(日)
調査方法:ブース内におけるアンケート調査
調査対象:「マタニティファミリーフェスティバル」来場者のうち「家men」ブースに来場した方(計223名)