旬な野菜をもっとおいしく!八百屋が教えるズッキーニの豆知識(選び方・保存方法・レシピ)

旬な野菜をもっとおいしく!八百屋が教えるズッキーニの豆知識(選び方・保存方法・レシピ)

料理

目次[非表示]

  1. “6~7月が旬”なズッキーニ!
  2. ズッキーニの種類や選び方は?保存場所は冷蔵庫でいいの?
  3. 花も食べられる!? 意外と知られていないズッキーニの育ち方
  4. おすすめレシピ:実はいろいろな調理に使える万能食材
    1. ズッキーニの炒め物
    2. ズッキーニのオーブン焼き
  5. 栄養もたっぷりのズッキーニを取り入れて、食卓に彩りをプラス!
※この記事は2018年6月に公開された記事を編集・再公開しています
初めまして、旬八青果店バイヤーの松根です。

旬八青果店は「新鮮・おいしい・適正価格」と旬にこだわる八百屋として都内に14店舗(2018年初回記事公開時)展開しています。農家の方々が一生懸命育てたおいしい青果を、おいしい状態で都市の食卓にお届けしたいという想いから、全国各地を飛び回り、市場にも足を運び、目利きして仕入れを行っています。

これから月に1回、旬の青果のおいしい食べ方について連載させていただきます。

▼旬八青果店のホームページはこちら

“6~7月が旬”なズッキーニ!

夏野菜というイメージが強いズッキーニは、夏が始まる6~7月が収穫の時期なんです。

ズッキーニの種類や選び方は?保存場所は冷蔵庫でいいの?

緑や黄色、丸い形など種類も大きさも様々ですが、同じ種類のものであれば大きさによって味の個体差は少ないので用途に合わせて好きなものを選びましょう。表面にハリがあって、切り口の新しいものが新鮮です。

乾燥しやすいので家で保管するときは、ラップやビニール袋に包んで冷蔵庫や野菜室での保管がおすすめです。

花も食べられる!? 意外と知られていないズッキーニの育ち方

皆さんはズッキーニがどのようにして実を付けるかご存知ですか?

ズッキーニには雄花と雌花があり、早朝に開花し、日が昇るとしぼんでしまいます。ズッキーニ自身の力だと受粉できないので開花しているタイミングで風や虫、人の力を借りて受粉します。また、ズッキーニはとげのある茎に守られるように実を付けるので収穫も一苦労です。

ちなみに、ズッキーニは花も食べることができ、「花ズッキーニ」という名称で呼ばれています。「花ズッキーニ」は鮮度を保つことが難しいため流通量は少ないですが、見つけたらラッキー!? お花の部分にチーズを詰めてフライにするとおいしく食べられます。

おすすめレシピ:実はいろいろな調理に使える万能食材

イタリア料理やフランス料理に使われるイメージが強いズッキーニですが、最近ではスーパーで見かけることも多くなり、身近な野菜の一つとして取り入れる方も増えてきたのではないでしょうか。

新鮮なズッキーニはスライスしてそのまま生でもおいしく食べられるので、ぜひ試してみてください。ピーラーやスライサーで薄切りにしてサラダにすると見た目もおしゃれになります。

そのほかにも、焼く・煮る・炒めるなどすべての調理方法に対応できるので料理のレパートリーを増やしたい方にピッタリな野菜です。おすすめの食べ方もご紹介します。

ズッキーニの炒め物

油との相性がいいのでオリーブオイルとにんにくやアンチョビと炒めてさっと1品。丸ズッキーニの中身をくりぬいて器に使えばちょっとしたおもてなし料理に。器の部分は塩を振って一緒に食べてもいいし、食べきれなかったら洗って好みの大きさにカットしてピクルス液につければ日持ちもします。

ズッキーニのオーブン焼き

こちらもズッキーニの形を活かして、くりぬいた中身を角切りにしてひき肉やベーコンを混ぜてマヨネーズや塩コショウなどお好みの味に味付けし、チーズをかけてオーブンで焼けば献立のメインにもなる「ズッキーニボート」の完成! 暑い季節にはカレー粉を加えても食が進みます。

ほかにも煮崩れしないので煮物にもぴったり。お味噌汁に入れてもおいしいので、「旬八キッチン」という当店のお惣菜とお弁当のお店では日替わりスープで「ブロッコリーとズッキーニのお味噌汁」をランチタイムに提供することもあります。

栄養もたっぷりのズッキーニを取り入れて、食卓に彩りをプラス!

ズッキーニは低カロリーで、体の余分な水分を輩出してくれるといわれるカリウム、免疫力UPや美肌も期待できるベータカロテンやビタミンCが含まれており、紫外線が気になるこれからの季節にもぴったりな食材です。

ぜひスーパーなどで見かけたら、食卓の1品に加えてみてくださいね。

これから旬な青果のおいしい食べ方だけでなく、八百屋ならではの栽培方法や豆知識などもお届けしたと思いますので、次回もどうぞお楽しみに!
▼『八百屋の「旬八青果店」が伝授!美味しい野菜の見分け方』連載一覧はこちら


■今回の執筆者
松根 拓乃
(株式会社アグリゲート 仕入・卸事業部 バイヤー

家men,野菜,旬八,第1回,プロフィール

鯉淵学園農業栄養専門学校卒。鯉淵学園では、農作物の知識、栽培方法等、農業、農産物について学ぶ。現在は株式会社アグリゲート 仕入・卸事業部で青果知識・商品知識に長けた生産者と消費者を繋ぐバイヤーとして日々仕入れを行う。以前は、販売事業部にてデリカ・飲食グループのメニュー開発も担当。