
汗をたっぷり吸い込んだ衣類のニオイ&シミを洗い落とそう!洗濯前の対処とは?
こんにちは!
夏も本番真っ盛りでクリーニング工場は毎日35℃以上! 汗ビッショリになるため、Tシャツを毎日3枚以上着替えながら仕事をこなしている洗濯ハカセの神崎です。
そんな汗をかく真夏といえば「洋服が汗臭くなる」「汗の匂いに混じって部屋干しみたいな匂いがする」「いつの間にか脇やエリが黄色くなってた」などなど、夏の洗濯事情は汗が起因するトラブルもたくさん。
そこで今回は、汗にまつわる洗濯トラブルの解決方法をご紹介します。
実は取れにくい汗の汚れ その原因は?
「洗濯したら汗の汚れはキレイさっぱり落とせる」と思っている方は多いのではないでしょうか。実はこれ、間違いな認識です。
ただ洗濯機にポイッと入れて洗濯機と洗剤任せに洗っていても、汗の汚れはキレイには落ちません。
一応、水の力で汚れをそいでいるので洗濯後の見た目はキレイですが、洗いあがっても汗の成分はまだまだ衣類にびっしり残っていることが多いのです。
そのため、衣類に残ってしまった洗い残しの汚れが時間の経過と共に酸化し、黄色っぽく変色してしまいます(特に汚れの残りやすい襟周り・脇周り)。
汗の成分の代表的な物といえば「水分」と「皮脂」。水分は洗濯することで落ちてくれますが、皮脂の成分はその名の通り「脂」なので、水と反発して落ちにくいのです。
しかも洗剤に含まれる界面活性剤の力で皮脂を引き剥がそうとしても、肌と強く擦れる襟周りや脇周りは繊維の奥まで皮脂の成分が食い込んでしまっているため、なおさら洗濯機と洗剤を普通に使っているだけでは落としきれないというわけです。
洗う前の“4ステップ対処”で汗の汚れがキレイに落ちる!
そんな悩ましい汗の汚れですが、次に挙げる4ステップで「洗う前にしっかり対処」すればキレイさっぱり落とすことが可能です!
洗う前の対処と聞くと手間がかかるように感じるかもしれませんが、慣れてしまえば1分程度で完了しますよ。
1. 食器用洗剤と、過炭酸ナトリウムまたは重曹を混ぜる。
2. 洋服をひっくり返して、1で混ぜた洗剤を食器用スポンジなどで襟周りや脇周りに擦り付ける。
3. 洋服はひっくり返したまま洗濯機に入れて洗う。
4. 仕上げ剤にクエン酸を入れて洗う。
皮脂の汚れは強固なため、脂分に強い食器用洗剤で油を落とす狙いがあります。
「過炭酸ナトリウムまたは重曹」は家庭にある方を使って大丈夫ですが、より強固なのは過炭酸ナトリウム。ただし、過炭酸ナトリウムは漂白作用もあるため、白い洗濯物は強力な過炭酸ナトリウムで対処、色柄物は重曹で対処と使い分けていただくのが望ましいです。
クエン酸は柔軟剤ポケットに入れることで、柔軟剤の代わりや消臭剤として効果を発揮します。
梅雨時期のあの嫌な部屋干し臭を抑えてくれるほど、とっても優秀な消臭効果があるので、夏のちょっとした汗をかいた時の戻り臭などのリスク軽減も担ってくれます。仕上げ剤にクエン酸を使った洗濯はとってもオススメですよ。
また「洋服はひっくり返したまま」も効率よく洗うための大切なポイントです。
夏に着た衣類は、外に付着した汚れよりも肌からくっつく内側の汚れの方が多い。なので、衣類の表裏をひっくり返し、肌に接した面を表に出して洗った方が汚れが落ちやすいですよ。
夏の“洗濯物のため込み”は禁物!
そのほか、夏ならではの洗濯ポイントをもう1つ挙げます。
この時期の洗濯はサボってはいけません!
汗の水分をたっぷり吸った衣類は、1日放置してしまうだけで雑菌が排水溝並みに増えてしまうことも! さらに気温が高いためカビも繁殖しやすく、油断禁物な季節なのです。
なので、基本的には洗濯カゴに洗濯物をため込まず、毎日少量でも洗濯した方が、衣類から変な匂いがするトラブルを防ぐ秘訣の一つでもあります。
洗濯機がギュウギュウになるくらいため込んで洗うより、1日に出る洗濯物をきちんと洗った方が汚れ落ちもよくなりますので、毎日サボらずに洗濯をしましょう!
いかがでしたか?
「洗う前の簡単な処置」
「クエン酸を使った仕上げ」
「毎日少量でもこまめに洗う」
真夏の汗をたっぷり吸った衣類はこの3原則を守って洗い、この後の残暑まで乗りきってくださいね。
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