
わが家を子育てに最適化させる技術 第1回「DIYだからこそ手に入れられる体験の絆」
住宅
※2018年12月公開の記事を再編集・再掲載しています。
家事シェア研究家としてNPO法人tadaima!を運営している三木と申します。
このたび「わが家を子育てに最適化させる技術」というテーマで、新たな連載をさせていただくことになりました。
この連載では、どのような環境が子育てに良いとされているのかをさまざまな資料や情報から読み解いてお伝えし、さらに実際の環境づくりのためのノウハウも合わせてご紹介していきます。
家事シェア研究家としてNPO法人tadaima!を運営している三木と申します。
このたび「わが家を子育てに最適化させる技術」というテーマで、新たな連載をさせていただくことになりました。
この連載では、どのような環境が子育てに良いとされているのかをさまざまな資料や情報から読み解いてお伝えし、さらに実際の環境づくりのためのノウハウも合わせてご紹介していきます。
DIYの魅力は「自分たちで暮らしを作り上げる楽しみ」
「DIYなんて、そうとう得意な人じゃないとできない」と思っていたら、もったいない!
今やDIY市場はどんどん拡大し、100均ショップでも簡単な材料なら揃ってしまうほど。ホームセンターに行けば、さまざまな材料が安価に揃い、特別な道具がなくても組み立てができるように見本も部材も揃っています。
NPO法人tadaima!では、モヨウ替えをする際にDIYで棚を作ることがあります。その時はパパに中心になってもらい、お子さんと一緒に簡単な棚や箱を作ってもらうのです。
DIYを通して手に入れたいのは、ぴったりサイズの自分たち好みの棚だけではありません。
完成品の棚よりも大切にしているのは、棚を作るという「体験」。
この「体験」があるからこそ、普段は家や収納に対しての興味が薄いパパやお子さんであっても、それらに対しての愛着を育むことができるのです。
今やDIY市場はどんどん拡大し、100均ショップでも簡単な材料なら揃ってしまうほど。ホームセンターに行けば、さまざまな材料が安価に揃い、特別な道具がなくても組み立てができるように見本も部材も揃っています。
NPO法人tadaima!では、モヨウ替えをする際にDIYで棚を作ることがあります。その時はパパに中心になってもらい、お子さんと一緒に簡単な棚や箱を作ってもらうのです。
DIYを通して手に入れたいのは、ぴったりサイズの自分たち好みの棚だけではありません。
完成品の棚よりも大切にしているのは、棚を作るという「体験」。
この「体験」があるからこそ、普段は家や収納に対しての興味が薄いパパやお子さんであっても、それらに対しての愛着を育むことができるのです。
上手に作る以上に、楽しく作る
「作るからには、完璧にかっこよく作りたい」
もちろん、そうした思いも芽生えるでしょう。でも、親子でのDIY「体験」を最高のものにするためには、完成品以上に大切にしなくてはいけないことがあります。
それは「作るというプロセス」です。
DIYに夢中になると、ついつい子どもの作り方に口出ししたくなり、「それは違うだろ」とか「ちゃんとやらないなら、もうやらせないぞ!」と爆発してしまうこともあるでしょう。
でもよく考えてください。子どもたちは、大人と同じように最初から最後まで集中して取り組み続けられるとは限らないのです。
それでもちょっと口が出そうになってしまったら、一度立ち止まってほしいのです。
「この言葉は、DIYを楽しくしてくれる言葉かな?」と。
いきなり初めから“完成するまで一緒に作る”ことを楽しめることもあれば、途中で失敗したり投げ出す時もある
──DIYに限らず、親子で何かをするってそういうことは多いですよね。
最初はそれでいいんです。
やってみて「楽しい!」と思えたら、次は今よりもたくさん一緒にできることが増える。その繰り返しの中で、だんだんと最後まで一緒にDIYをできるようになるかもしれません
でも、その過程で怒鳴ったりイライラしたりしてしまったら、子どもにとってDIYは「やらされている面倒なこと」になってしまいます。
作るプロセスを楽しみ、できることを少しずつ増やしていくコツとして、「ちょっとお手伝いをしてもらうくらい」「色を楽しく塗るくらい」「ノコギリやトンカチ、ネジ回しの練習をしてみるくらい」「組み立て方から一緒に考えて、最後まで一緒に作り上げてみる」など、お子さんに合わせてある程度の段階をつけてみてください。
そうすれば、料理やお菓子を作った時に「みんなに食べてもらってとても嬉しい。もっともっと作ってみたい!」と思うのと同じような気持ちをDIYでも体験することができます。
たとえちょっと手伝っただけでも「ここは僕が塗ったんだよ!」「ここは私が留めたんだよ!」 と自慢げにする姿は、一緒にやってよかったなという思いを倍増させてくれるでしょう。
もちろん、そうした思いも芽生えるでしょう。でも、親子でのDIY「体験」を最高のものにするためには、完成品以上に大切にしなくてはいけないことがあります。
それは「作るというプロセス」です。
DIYに夢中になると、ついつい子どもの作り方に口出ししたくなり、「それは違うだろ」とか「ちゃんとやらないなら、もうやらせないぞ!」と爆発してしまうこともあるでしょう。
でもよく考えてください。子どもたちは、大人と同じように最初から最後まで集中して取り組み続けられるとは限らないのです。
それでもちょっと口が出そうになってしまったら、一度立ち止まってほしいのです。
「この言葉は、DIYを楽しくしてくれる言葉かな?」と。
いきなり初めから“完成するまで一緒に作る”ことを楽しめることもあれば、途中で失敗したり投げ出す時もある
──DIYに限らず、親子で何かをするってそういうことは多いですよね。
最初はそれでいいんです。
やってみて「楽しい!」と思えたら、次は今よりもたくさん一緒にできることが増える。その繰り返しの中で、だんだんと最後まで一緒にDIYをできるようになるかもしれません
でも、その過程で怒鳴ったりイライラしたりしてしまったら、子どもにとってDIYは「やらされている面倒なこと」になってしまいます。
作るプロセスを楽しみ、できることを少しずつ増やしていくコツとして、「ちょっとお手伝いをしてもらうくらい」「色を楽しく塗るくらい」「ノコギリやトンカチ、ネジ回しの練習をしてみるくらい」「組み立て方から一緒に考えて、最後まで一緒に作り上げてみる」など、お子さんに合わせてある程度の段階をつけてみてください。
そうすれば、料理やお菓子を作った時に「みんなに食べてもらってとても嬉しい。もっともっと作ってみたい!」と思うのと同じような気持ちをDIYでも体験することができます。
たとえちょっと手伝っただけでも「ここは僕が塗ったんだよ!」「ここは私が留めたんだよ!」 と自慢げにする姿は、一緒にやってよかったなという思いを倍増させてくれるでしょう。
「ないものは、自分でつくれるんだ」という体験を!
もう1つ、親子でDIYをする上で育まれるクリエイティビティがあります。
それは「ないものは、自分で作れるんだ」という創造力です。
子どもは本当に素晴らしい創造力を持っています。だからこそ「なかったら買わないと手に入らない」とすべてに結論付けるようになってしまうのは、とてももったいないことです。
ある時、あるお宅にお邪魔した際に子どもたちが僕にお菓子をくれようとしました。でも、お菓子を入れるためのお皿がない。その子は少し考えて「ちょっと待っててね!」と言って、折り紙でお皿を折ってお菓子を入れてくれたのです。
お皿がなかったら、違ったもので代用すればいい。
折り紙があれば、お皿を作れる。
その発想の豊かさに僕はとても感動したのを覚えています。
物を自分で作るというのはなかなか大変。「買った方が簡単だしキレイだからいいよね」って物が多いことは否めません。でもそこに「自分で作れるんだ」という選択肢が育まれることで、より多くの可能性が広がっていきます。その可能性の中で、どれかを選択すればいいのです。
DIYは、大げさに言えばそうした可能性を広げてくれることでもあります。
ぜひ、親子でDIYを楽しんでみてください。
それは「ないものは、自分で作れるんだ」という創造力です。
子どもは本当に素晴らしい創造力を持っています。だからこそ「なかったら買わないと手に入らない」とすべてに結論付けるようになってしまうのは、とてももったいないことです。
ある時、あるお宅にお邪魔した際に子どもたちが僕にお菓子をくれようとしました。でも、お菓子を入れるためのお皿がない。その子は少し考えて「ちょっと待っててね!」と言って、折り紙でお皿を折ってお菓子を入れてくれたのです。
お皿がなかったら、違ったもので代用すればいい。
折り紙があれば、お皿を作れる。
その発想の豊かさに僕はとても感動したのを覚えています。
物を自分で作るというのはなかなか大変。「買った方が簡単だしキレイだからいいよね」って物が多いことは否めません。でもそこに「自分で作れるんだ」という選択肢が育まれることで、より多くの可能性が広がっていきます。その可能性の中で、どれかを選択すればいいのです。
DIYは、大げさに言えばそうした可能性を広げてくれることでもあります。
ぜひ、親子でDIYを楽しんでみてください。

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