【ジーンズの洗濯方法】洗うのが正解?洗わないのが正解?ジーンズのお手入れ術

【ジーンズの洗濯方法】洗うのが正解?洗わないのが正解?ジーンズのお手入れ術

趣味・遊び

日々の生活用品や趣味のこだわりアイテムなど、大切なモノを長く愛用し続けるには“お手入れ”は欠かせません。そこで、各アイテムの取り扱いを熟知した専門家たちに解説していただく新企画「こだわり品のお手入れ術」をスタートします!


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記念すべき第1回のテーマは「ジーンズ」。東京・中目黒にてジーンズパンツの修理・リメイクを専門的に行なう「ラントンレーブ」のオーナーを務め、ジーンズソムリエの資格も取得しているシュー★さんに、メンテナンスを含めたジーンズとの付き合い方について解説いただきます。


目次[非表示]

  1. 1.ジーンズを長持ちさせる条件とは?
  2. 2.【ジーンズの選び方】“いい色落ち”がしてこそ“いいジーンズ”
  3. 3.【購入後】まずはファーストウォッシュ!
  4. 4.【ジーンズの洗濯方法】ガンガン履きこんで、ガンガン洗濯しよう
    1. 4.1.洗剤は漂白剤・蛍光剤を避ける
    2. 4.2.色落ちを防ぐ洗濯方法
  5. 5.メンテナンスに正解なし!ジーンズはあなたの人生そのもの

ジーンズを長持ちさせる条件とは?


みなさん、初めまして。「ラントンレーブ」オーナーのシュー★と申します。


当店のお客様が修理にお持ちになるジーンズで、長く使用されているものは、一定期間履いていないものか、マメに洗濯されている方がほとんどですね。


「でも、マメに洗濯したら、すぐ色落ちしちゃって真っ白になっちゃうじゃん」と思う方もいるでしょう。確かにそれは合っていますが、一方で間違っています


マメに洗濯して真っ白になっちゃうジーンズは、“そうなってしまう生地”を使用しているジーンズを購入しているということです。


では、“そうならないジーンズ”とはどんなものなのでしょうか?


【ジーンズの選び方】“いい色落ち”がしてこそ“いいジーンズ”

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ここでは、私が考える「本当にいいジーンズ」についてお話しします。

それは「いい色落ちがするジーンズ」です。


では、いい色落ちがするジーンズの条件とは?

・良い綿糸(リング紡績の単糸)

・良い染め(インディゴ染料のみの回数の多いロープ染色)

・良い織り(力織機によるゆっくり時間をかけた織り)

で製造されたもの。


そしてこれらの条件を完備しているのが、ビンテージレプリカのブランドジーンズです

ビンテージレプリカジーンズブランドとは、1990年代に一世を風靡した、1950年代〜60年代のジーンズのような色落ちを研究したジーンズブランドのことです。


履いたことのない人は、ぜひ一度お試しください。ジーンズの好きな人でその領域にまだ足を踏み入れていない方は、一発でその差を肌で感じることができますよ。


流行ごとにジーンズを買い替えていくのもいいですが、ゆっくり一本の「良いジーンズ」を育ててみませんか? 少し手間がかかるくらいが愛情が湧くというものですよ。


【購入後】まずはファーストウォッシュ!

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まず最初に、バッチリ糊の効いたノンウォッシュの「生デニム」の購入をおすすめします

もちろん、糊の落としてあるワンウォッシュでも良いのですが、それだと一発目の色が落ちすぎなんです。ぜひ生デニムから「いい感じの色落ち」を始めてみましょう。


生デニムを初めて履く前に、まずは洗ってしっかり糊を落としてください

デニム生地は洗濯・乾燥することによって縮むので、下ろしたてのパリパリの状態と洗濯後では、履いた時に付くシワの位置がズレてしまい、キレイなアタリ(色落ち)が出にくくなるからです。


40℃程度の湯で5分ぐらい洗濯機を回し、約10分すすぎます。脱水したら、ガス乾燥機が置いてある近くのコインランドリーへダッシュ! 変な場所に色落ちするのを防ぐため、ジーンズを裏返してから乾燥させてください。


家庭の乾燥機でもいいのですが、電気式の乾燥機だと乾燥温度が約40度で、生地が硬いまま縮みきりません。


コインランドリーのガス式乾燥機だと乾燥温度が約60度と高く、1回の乾燥で生地を縮めることができ、さらにふわっふわになるのでおすすめです。30分くらい乾燥機にかけたら、後は天日干しで大丈夫ですよ


(ちなみに一般的なワンウォッシュ商品は、クリーニング店でも行っている約80度のボイラー乾燥が施されているそうです)


ジーンズを乾かしてしっかり縮んだら、近くのジーンズショップで裾直しをしてもらいましょう。チェーンステッチの裾巻き専用ミシンを持っている店だと良いですね。

ちゃんとジーンズのことを分かっている人が裾上げすれば、その先、とても良いアタリが出ますよ。


【ジーンズの洗濯方法】ガンガン履きこんで、ガンガン洗濯しよう


ジーンズを履きこんでいると、いずれは汚れてきます。ここで洗濯しようかどうか躊躇する方も多いでしょうが…いいんです、マメに洗いましょう! 清潔に保つことで汗や皮脂などの汚れによる生地の傷みを防ぐことができ、今までより必ず長持ちしますよ。


でも少しだけ、洗剤には気をつけてください


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洗剤は漂白剤・蛍光剤を避ける

元々ジーンズは作業着なので、安くて丈夫なデニムが生地に採用されました。ただしデニムには染色堅牢度が悪いという特徴があります。


染色堅牢度=“色のノリ”が悪いからこそデニムは色落ちを楽しめるのですが、「白いものをより白く!」という謳い文句の最新洗剤で洗濯すると、デニムの生地まで「より白く!」なってしまいます


では、色落ちしすぎないジーンズ専用洗剤を使うべきなのか? ここで少し考えてみてください。


我々が今「いい色落ちのジーンズ」と定義している1950年代〜60年代の頃、汚くなったジーンズを専用洗剤で洗っていたでしょうか? 当時はそんな洗剤はありませんでしたよね。


つまり、当時の雰囲気に近づけるなら、昔ながらの洗剤で洗えば十分なのです。ジーンズをガンガン履きまくって、ドラッグストアの洗剤コーナーの片隅にある粉石鹸で洗っていただけたらと思います。


なお粉石鹸を選ぶ際は、成分表示に「漂白剤・蛍光剤」と書いてあるものは避けましょう


色落ちを防ぐ洗濯方法

なるべく色を落としたくない方にオススメなのが、いわゆるおばあちゃんの知恵。


洗濯前に、ジーンズが軽く浸るくらいの水に塩を一握り・お酢を180cc入れ、一昼夜置いてください。後は普通に洗濯していただければ、色落ちを抑える効果があります。ぜひお試しください。


また、洗濯の際にジーンズは裏向きにするのがおすすめです


デニム生地の特徴として、表側に経糸の色糸、裏側に緯糸の白糸が使われています。なのでジーンズを裏向きにして洗えば、表側の色糸が洗濯槽にムダに当たらず、余計な色落ちをしないで済みます。


それに、ジーンズを表向きにして洗うと色糸が洗濯槽に当たって真っ青になり、その後の洗濯槽の清掃に往生しますよ…。


メンテナンスに正解なし!ジーンズはあなたの人生そのもの


ここまでジーンズのメンテナンスなどについて書いてきましたが、洗濯のタイミングもどんな洗剤を使うかも、それに色落ちのさせ方だって「これだけが正解」という厳密なルールはありません。


「そんなに色落ちするなら、表側で洗ってやるぜ」でも

「色落ちしても構わないから、汚れや匂いが気になったらすぐ洗うぞ」でも

逆に「どんなに臭くなっても、絶対に洗わないぜ」でも構いません。

それらを含めたあなたの生活のすべてが、「色落ち」という形でそのまま表れる──それはもう、あなたにしかできない色落ちなのです。


洗いざらしのジーンズを履いて直接地面に座り、立ち上がり、お尻についた汚れをパンパンと叩いて、自転車に乗る。そして汚れたら洗って、また履く。


お気に入りのジーンズと共に毎日を楽しむ、最高なジーンズライフを送ってみてください。


そして、まだ履き続けていきたいのに恥ずかしい場所に穴が開いてしまったら、ラントンレーブでお直しのお手伝いをしますのでぜひご相談ください。


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