
GWの親子レジャーに!夢中になれる潮干狩りのススメ【潮干狩りスポット・アサリ料理レシピ付】
春から夏にかけて家族連れを中心に人気のレジャー「潮干狩り」のシーズンが今年もいよいよやって来ました。特にゴールデンウィークの風物詩としてすっかり定着し、海岸が多くの人でにぎわう光景はTVのニュースでもお馴染みですよね。
広い砂浜からアサリなどの貝を探して掘り出す“お宝探し”に、子どもはもちろん大人も夢中になること間違いなし! そして、大量に獲った貝は持ち帰って美味しくいただくこともできる、まさに一度で二度楽しめるオススメの海遊びです。
そこで今回は、暖かい季節に家族でお出かけするのにピッタリな、潮干狩りの楽しみ方についてご紹介します。
潮干狩りのおすすめシーズンは?
先ほど触れたように、GW前後に潮干狩り場が大混雑するイメージがありますよね。実はこれには理由があるのです。
潮干狩りは海の潮が引いている干潮時に行うもので、干満差が大きくなる「大潮」や「中潮」が狙い目となります。
潮さえ引いていれば潮干狩りは1年中行えますが、4月~5月はこの大潮・中潮がおおむね昼間に重なり、また海水や気温の寒さも和らぐため、絶好のタイミングなのです。
また、無料の潮干狩り場だと多くの人が訪れるGW後は貝の数が激減するそうです。
そういう意味でも、潮干狩りのおすすめシーズンは4月~5月初旬といえるでしょう。
あると快適&便利!揃えておきたい潮干狩り道具と服装
大人も子どもも手軽に体験できるのが潮干狩りの良さですが、とはいえ備えあれば憂いなし。まずは、潮干狩りを快適に楽しむために揃えておきたい道具をご紹介します。
潮干狩り道具①熊手
砂の表面をかきながら貝を掘り出す熊手がないことには、潮干狩りは始まりません。
潮干狩り場でレンタルしている場合もありますが、100均ショップでも販売しているので買っておくことをオススメします。ただし、砂を掘る際にけっこう力がかかるので、なるべく強度の強いものを選びましょう。
※大型の熊手やスコップの使用を禁止している潮干狩り場もありますので、事前にお調べください
潮干狩り道具②網・バケツ
獲った貝をビニール袋に集めると破れることもあるので、できればバケツや網を用意しておきましょう。網だとそのままクーラーボックスに入れて持ち帰りやすいですよ。
潮干狩り道具③クーラーボックス
生ものである貝を冷やしながら持ち帰るのに必要。持参したドリンクを冷やしたり、汚れた道具を持ち帰る入れ物としても便利です。
潮干狩り道具④ペットボトル
水分補給用以外にも空のペットボトル(なるべく大容量)を持参し、持ち帰った貝の砂抜き用に海水を入れて帰ることをオススメします。
潮干狩りの服装:日差し対策を施し、動きやすい服装で
晴天の日中はけっこう日差しが強いので、帽子・長袖シャツ・首にタオル着用は基本。
その一方、水辺は陸地より風が冷たく、水に濡れると寒くなるので、子どもの着替えや防寒対策もお忘れなく。
また動きやすさを考慮するなら、長ズボンは濡れやすいので半ズボンを推奨。
サンダルは砂や泥に足をとられて動きづらかったり脱げやすいので、靴下・足袋・マリンシューズがオススメです(裸足はケガの危険があるので避けましょう)。
代表的な潮干狩りスポット
■東京
・お台場海浜公園
都心に位置するお台場海浜公園でも実は潮干狩りを楽しめます。磯浜エリアで自然繁殖したアサリやハマグリを無料で採ることができますよ(資源保護のため2.5cm以下のアサリなど稚貝の採取は不可)
・葛西海浜公園
「西なぎさ」と「東なぎさ」の2つの広い砂浜のうち、「西なぎさ」で潮干狩りを無料で楽しめます。アサリは少なく、シオフキガイ・バカガイ・マテガイなどが生息。
■千葉
・ふなばし三番瀬海浜公園
都心から気軽に行ける近さとアクセスの良さで人気の潮干狩りスポット。広々とした干潟での潮干狩りやバーベキューも楽しめます。
・木更津海岸潮干狩場
東京からアクアラインで約60分。中の島公園にある潮干狩り場は遠浅で広く、家族連れでものんびり楽しめます。
■神奈川
・海の公園
八景島に近い広大な白い砂浜で、自然繁殖したアサリやシオフキを無料で採ることができます。潮干狩りと合わせてバーベキューエリアでの食事も楽しめます。
・野島公園
「海の公園」より狭めですが、そのぶん人出が少なめな穴場スポット。希少な天然の干潟で潮干狩りを無料で楽しめます。
■愛知
・西幡豆(はず)鳥羽海岸
良質なアサリの産地として知られる三河湾の中でも、特にアサリが美味しいと人気のスポット。遠浅の浜辺もあるので子どもでも安心して潮干狩りを楽しめます。
・水神海岸
全国有数のアサリの産地・蒲郡市内にある潮干狩り場。海岸の近くにある「三谷魚市場」で魚を購入し、アサリと一緒に魚介づくしの夕食を楽しむのもオススメです。
■大阪
・二色の浜潮干狩り場
大阪市内からアクセスしやすい二色の浜公園に、「日本の白砂青松100選」に選ばれた砂浜が広がっています。石や岩が少なく、小さな子連れでも安心して潮干狩りを楽しめます。
・淡輪(たんのわ)潮干狩場
大阪府南端のせんなん里海公園内にある、レンタルグッズが充実した潮干狩りスポット。採った貝と交換でもらえるおみやげ用の貝は砂抜き済なので、家での調理が簡単です。
■兵庫
・新舞子潮干狩場
関西では珍しい自然海岸。遠浅の海に現れる広大な干潟で、瀬戸内海の島々を望みながら潮干狩りを楽しめます。
・須磨海岸潮干狩り場
駅から徒歩すぐの須磨海岸に2018年からオープンした潮干狩りスポット。日によっては宝探しやビンゴゲームも開催され、潮干狩りだけだと子どもが飽きそう…という心配いらず。
初めてでも失敗しない潮干狩りのコツ
■干潮のタイミングを事前に調べる
潮干狩りは、砂浜の潮が一番引く時間帯の2〜3時間前から行うのがベスト。目的地の潮見表をインターネットで事前に調べておくといいですよ。
※潮が満ち始めたら沖の方へ出ず、岸辺で楽しみましょう
■「アサリの目」と呼ばれる穴を目印に
潮干狩りで最もポピュラーな貝といえばアサリ。砂に潜っているアサリが吸水管を出していた穴が砂地にポツポツと開いているので、波打ち際で1mm程度の小さな穴を探してください。
そして見つかったら5〜10cmほど広く浅く、そして熊手の先で貝を傷つけないよう注意しながら掘り返してみましょう。
■貝を1つ見つけたら周辺も掘り続ける
アサリなどの貝は固まって生息する習性があるので、1つの貝を見つけたら周囲の砂も掘ってみましょう。
逆に、なかなか自力で見つからない場合は、大漁そうな人を探して近くで掘ってみるのも1つの手段です。
晩酌や夕食に!大漁の貝を美味しく食べる「あさり」のオススメ料理
レジャーとして潮干狩りを存分に満喫した後は、大量に持ち帰った貝を家で美味しく頂くというもう一つの楽しみが待っています。
そこで、夕食や晩酌でアサリを味わうのにオススメのメニューもご紹介しましょう。
※アサリは砂抜きを行ってから料理にお使いください
アサリのオリーブ油炒め蒸し
晩酌にピッタリの王道アサリ料理といえば「酒蒸し」ですが、調味料を使わなくても簡単に作れる「オリーブ油炒め」もオススメです。
みじん切りにしたニンニクとタマネギをオリーブ油で軽く炒め、さらにアサリを簡単に炒めて蒸せば完成。余分な調味料がないぶん、アサリの風味がダイレクトに伝わってきますよ。
アサリご飯&吸い物
貝の旨味を料理の風味に活かすなら、アサリご飯がオススメ。
まずアサリだけ蒸し煮して出汁を取り、その出汁にみりんや醤油を加えてお米を炊くだけ(お米の分量に対して出汁が足りない場合は水を足す)。付け合わせにアサリの吸い物も作って、アサリづくしをお楽しみください。
シーフードパエリア
ちょっとスペシャルな料理でアサリを味わいたいなら、フライパン1つで手軽に作れるパエリアはいかがでしょうか。
オリーブオイルでニンニクとタマネギを炒めてから、パプリカやエビなどお好みの具材、さらに生米を加えて炒めます。市販の固形ブイヨンを溶いたお湯(お米の分量ぶん)を注いだらアサリを貝殻ごと乗せ、15分ほど弱火でフタをしておくだけで完成。
簡単なのに見た目が華やかなので、楽しい潮干狩りの思い出がいっそう特別なものになりますよ!
春夏シーズンの家族のお出かけにピッタリなレジャー「潮干狩り」の楽しみ方をご紹介しました。
一見するとひたすら砂を掘る地味なレジャーに思えるかもしれませんが、知恵と工夫を絞って貝の生息場所を探し出し、ザックザックと掘り当てるトレジャーハント感覚は、大人も子どもも夢中になること必至!
さらに大漁のアサリを持ち帰ってパパ料理を振る舞えば、きっとママも喜ぶはず。
今年の春は近場の潮干狩りスポットに家族みんなで足を運び、一度で二度楽しめる海遊びを“令話元年の思い出”にしてみませんか。
※アカエイなど毒性を持つ生物が浅瀬に生息している場合があるのでご注意ください
※二枚貝は毒を体内に蓄積しやすいので、自治体HPなどの貝毒情報を調べて安全を確かめてからお出かけください
※突然の波や水位上昇によって特に小さな子が溺れないよう、潮の満ち引きには十分ご注意ください
※潮干狩りの各スポット・施設の詳細は各自WEBサイトなどご確認ください。