【読書感想文の書き方】文章のプロが子どもたちにアドバイス!夏休みの読書感想文がスラスラ書けるコツ

【読書感想文の書き方】文章のプロが子どもたちにアドバイス!夏休みの読書感想文がスラスラ書けるコツ

教育

目次[非表示]

  1. これを押さえればOK!読書感想文の基本構成4ポイント
    1. 読書感想文は「先生へのプレゼン」
    2. 【構成①】「なぜその本を選んだか」を書く
    3. 【構成②】あらすじの要約を書く
    4. 【構成③】「読んで何を感じたか」を書く
    5. 【構成④】「読んで感じたことのまとめ」を書く
  2. 読書感想文をスムーズに書く実戦用テクニック
    1. いきなり書き出さず「ガイドライン」を作る
    2. 気になった場面(ページ)に付箋を貼る
    3. 下書きしてから原稿用紙で清書する
    4. 感想文の書き方を「お手本」から学ぶ
  3. パパママにできる読書感想文サポート
コロナ渦の影響で全国の学校で夏休みが短縮されましたが、宿題は例年通り出されているようです。ドリルやプリントなどの学習系も大変ですが、夏休みの宿題で子どもが特に手こずるものといえば「読書感想文」。

株式会社イオレが行ったアンケート調査(※)でも、最後まで残りがちな宿題として読書感想文がトップ。長い文章を書き慣れていない子どもたちにとって、感想文を書くことがいかに苦手か伺えます。

※「夏休みの宿題」ついつい手伝ってしまうのは親の本能?最後まで残るのは毎年“読書感想文”!
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000026.000030850.html

(画像提供:株式会社イオレ)

そんな悩める子どもたちをサポートすべく、普段から雑誌やWEBなど幅広い媒体で記事を執筆している編集部スタッフが、学校では教えてくれない「読書感想文がスラスラ書けるようになるコツ」を紹介しましょう。

これを押さえればOK!読書感想文の基本構成4ポイント

読書感想文は「先生へのプレゼン」

子どもが読書感想文を苦手とする最大の理由、それは「何を書いたらいいか分からない」に尽きるのではないでしょうか(本を読むのが面倒くさいという気持ちは、いったん横に置いておきます)。逆に言うと、何を書けばいいかさえ分かれば、その内容を順々に書き進めることで原稿用紙は一気に埋まります

雑誌の記事でも会議のプレゼン資料でも、どんな文章でもそこには“読者(読んでほしい人)”が存在します。そして「読者は何を知りたいか」「何を書けば興味を持ってくれるか」を考えることで、どんな文章を書けばいいか一定の方向性が定まっていきます。

では、読書感想文の読者とは誰でしょう? そう、感想文を提出する学校の先生です。つまり、自分が読んだ本の内容や面白さを、読んだことのない先生に説明・紹介(プレゼン)するつもりで書くことが、読書感想文の基本フォーマットと言えるでしょう。

【構成①】「なぜその本を選んだか」を書く

読書感想文でつまずきやすいのが、冒頭の書き出しですよね。そこで、先ほど触れた「先生に向けて書く」というコンセプトに立ち返ってみましょう。

先生が生徒の読書感想文でまず知りたいのは、なぜその本を選んだかということ。「タイトルがユニークだったから」でも「最近、ニュースで話題になっていた出来事と関連があり興味を惹かれたから」でも、なんでも構わないのでその理由を書き出しで表してみましょう。

【構成②】あらすじの要約を書く

本を選んだ理由を導入パートとするなら、その次に続く読書感想文の軸となる部分こそが「あらすじの要約」。なぜかというと、読んだことのない先生に向けて本を紹介するには、おおまかなあらすじを説明することが必要だから。あらすじを書くことは、決して原稿用紙の文字数を稼ぐためだけのものではないのです。

ただし、あらすじを延々と羅列していくだけだとまとまりがつかなくなるので、5W1H(いつ・どこで・誰が・何を・なぜ・どうやって)を意識しながらコンパクトに要約するといいでしょう。

【構成③】「読んで何を感じたか」を書く

書評であれば「この本はここが読み応えある」「この描写にはこんな意味が込められている」といった深い洞察がオリジナル要素として求められますが、読書感想文においては「読んで何を感じたか」「どんな発見(気づき)を得られたか」を書けば十分であり、真に求められていること

面白かったところ、驚いたところ、感動したところ、共感したキャラクター、大切さに気づいたこと…。自分の心に残ったさまざまな思いを、「面白かった」で終わらせず「なぜ面白いと感じたのか」という理由まで含めて書けば、おのずと読書感想文らしい形に整います。その際、感じたことをひと通り羅列してしまうと収拾がつかなくなるので、絶対伝えたい主要ポイントを3~4つまでに絞るといいでしょう。

【構成④】「読んで感じたことのまとめ」を書く

読書感想文の最後は、①~③で書いてきたことのまとめで締めくくります。

冒頭で書いた「なぜその本を選んだか」という理由と照らし合わせ、「手に取った時はこう思ったけど、実際に読んで見るとこう感じた」と感想の変化を書くもよし。あるいは、読んで感じたことと呼応する形で「この本を読んで今後こうしようと思った」と心の成長を表明するもよし。前段までの内容と連動させると、締めくくりに書く内容が思いつきやすいし、読書感想文の全体に一貫性が出て完成度もアップしますよ。

読書感想文をスムーズに書く実戦用テクニック

読書感想文の基本構成が分かっても、いざ長い文章を書き進めるとなるとそれはそれで大変。続いては、読書感想文をスムーズに書くための実戦的なコツを紹介しましょう。

いきなり書き出さず「ガイドライン」を作る

計画を立てないで旅行すると行き当たりばったりでバタバタするように、読書感想文もいきなり原稿用紙に向かって思いつくままに書こうとしても、何をどう書き進めればいいか途方に暮れてしまいます。

まずは前述の基本構成の項目ごとに、箇条書きで構わないので押さえるポイントをリストアップしましょう。ガイドラインとなる行程表さえあれば、読書感想文という長い旅に迷うことはありません!

気になった場面(ページ)に付箋を貼る

読後からしばらく間隔が空いてしまうと、読んだ時に感じたことの印象が薄れてしまうため、「読んで何を感じたか」を書くにあたって後から思い出すのはけっこう大変。

そこで、「おや?」「面白い!」「ビックリした!」などなど読書中に心に引っかかった場面があれば、そのつどページに付箋を貼れば、後からポイントを振り返りやすくなりますよ。またできれば、その場面で思った気持ちも「〇〇なところが面白い」と付箋にメモしておけば、感想文の文章化がもっとスムーズになるのでオススメです。

下書きしてから原稿用紙で清書する

いくらガイドラインを作ったり感想ポイントを事前に書き出しておいても、読書感想文を書き進めたり推敲の段階で「いやいや、こうじゃない」と書き直しに迫られることはあります。そのたびに原稿用紙に書いた文字を消しては書いて…を繰り返していると、ますます気持ちが混乱して書くのが面倒になってしまうでしょう。

そこでオススメしたいのが「下書き」。まずはノート(パソコンでキーボードを打てる子ならテキストファイル)に感想文を書き、推敲が終わってから原稿用紙に清書しましょう。ノートやテキストファイルの出力紙であれば推敲の赤字も入れやすいので、より整った状態の読書感想文が完成しやすいでしょう。

感想文の書き方を「お手本」から学ぶ

子どもが読書感想文に苦戦する要因として、学校などでその書き方を習わないこと、つまりお手本がないことが挙げられます。

他人の感想文を丸写しすることはNGなので、雑誌や子ども新聞の書籍紹介コーナーをいろいろ読んで「本の紹介ってこういうことか」と多くのお手本に触れてみましょう。そうすれば、おのずと感想文で押さえるべきポイントが肌感覚で身に付いていくはずです。

パパママにできる読書感想文サポート

基本的に読書感想文は子どもの宿題。書くスピードや完成度を高めるために、大人があれこれ手を加えるのは控えた方が良いでしょう。でも、子どもが読書感想文をスムーズに書くためのサポートなら、書きあぐねている子どものためにぜひ手を貸してあげてください。

そのサポート方法として、特に自分の気持ちを言語化することにまだ慣れていない小さな子に有効なのが「インタビュー」。先ほど挙げた基本構成を網羅する形で「なぜこの本を選んだの?」「どんなお話だったの?」「好きなキャラクターはいた?」「どんなシーンが面白かった?」「どうして面白いと感じたの?」と質問していってあげてください。インタビュアーであるパパママが質問を掘り下げれば掘り下げるほど、感想文で書くべき材料がどんどん揃っていきます。

ただしその際、「それはおかしいんじゃない?」「パパは〇〇だと思うよ」と大人の気持ちを表明するのは避けましょ。自覚がなくてもそれは“親の気持ちを押しつける”誘導となり、子ども本人の素直な感情の導き出しを阻害するおそれがあります。
夏休みの読書感想文がスラスラ書けるコツをご紹介しましたが、いかがでしたか?

文章というのはいくら理屈で指導しても、とにかく書く回数を重ねないことには上達するのが難しいもの。今回ご紹介した基本構成やコツを子どもに教えてあげ、まずは「書くというスタート地点」まで導いてあげてください。きっかけさえ与えてあげれば、あとは吸収力の高い子どもたちが自ら成長していってくれることでしょう。