おしゃぶりでの寝かしつけはいけないこと?卒業の仕方、使用上の注意を解説

おしゃぶりでの寝かしつけはいけないこと?卒業の仕方、使用上の注意を解説

育児

目次[非表示]

  1. おしゃぶりはいけないもの?
  2. おしゃぶりのメリット
    1. ①気持ちが落ちつく
    2. ②乳幼児突然死症候群の予防
  3. おしゃぶりのデメリット
    1. ①おしゃぶりがないと寝られなくなる
    2. ②歯並びに影響
    3. ③母乳育児に混乱を与える
  4. おしゃぶりの卒業を検討する基準
    1. ①月齢
    2. ②夜間頻繁に起きてしまう場合
  5. おしゃぶりの卒業方法
    1. ①おしゃぶりをやめることを説明する
    2. ②寝かしつけ時は使用、夜間は与えない
    3. ③寝かしつけ時から使用しない
  6. NGなおしゃぶりの使い方
    1. ①紐をつけること
    2. ②安全性の低いおしゃぶり
    3. ③成長段階にあっていないサイズの使用
  7. おしゃぶりに悩むパパ・ママへ
※2020年11月公開の記事を再編集・再掲載しています。

赤ちゃんアイテムの代表格、おしゃぶり。これほどまでに賛否が議論されてきたベビー用品はないのでは?というくらい、議論が絶えないアイテムでもあります。

おしゃぶりを使うと楽に寝てくれる赤ちゃんがいる一方で、それに頼ることに罪悪感を持っているパパ・ママは少なくありません。せっかくスムーズに寝てくれるのに、心の中がもやもや…ではつらいですよね。おしゃぶりのメリットとデメリットや使用上の注意、そして卒業方法などについて解説してきます。

おしゃぶりはいけないもの?

そんなことはありません。

赤ちゃんは吸啜反射(きゅうてつはんしゃ)という口の中に入ってきたものに本能的に吸い付く力を持っています。おしゃぶりはこの吸啜反射という本能を満たしてくれるため、赤ちゃんの気持ちを落ち着かせることができます

赤ちゃんはママのお腹にいた時に、およそ妊娠5カ月くらいまでの間に自分の親指やへその緒を口に入れるようになり、子宮の壁をなめるようになることもあるということが研究されています。生まれた時に、すでに指に吸いだこのある赤ちゃんもいるくらいです。

しかし、このお腹の中の環境は誕生とともに激変します。お腹にいた時は体が丸まっていて、手の指も足の指もいつでも吸える環境にあったのですが、誕生と同時に体が丸まらなくなり、指を見失ってしまうのです。そんな赤ちゃんが何か吸うものを探しているのは当然のことのように思えませんか?

おしゃぶりを使って赤ちゃんを楽に寝かしつけられているのであれば、それがいけないことをしている!と考える必要はありません。いつでも何かを吸っていたい!という欲求の強い赤ちゃんもいます。それを24時間ママのおっぱいや指で対応するのはママが疲れきってしまいます。それを補助する役割としておしゃぶりを使うのはOKです!

ただ、メリットもある一方でデメリットもあるのは確かです。そこを理解した上で、使い続けるか、卒業を検討するかを決めていけるとよいでしょう。

おしゃぶりのメリット

①気持ちが落ちつく

おしゃぶりのメリットは親の負担が少なく赤ちゃんの気持ちを落ち着けられることです。吸うという行為によってストレスを軽減し、気持ちを落ち着かせることができます。

寝かしつけにおいても、おしゃぶりを吸わせていれば寝ぐずりせずに自分でスムーズに寝つくことのできる、という子も多くいます。

②乳幼児突然死症候群の予防

理由は明らかになっていませんが、おしゃぶりを使用している赤ちゃんはそうでない赤ちゃんと比較して乳幼児突然死症候群(SIDS)の発症率が低いという研究データがあります。米国小児科学会では安全な睡眠のための推奨事項としても挙げられています。研究ではその効果は入眠後におしゃぶりが口から落ちた場合でも持続するとされています。

(参考)米国小児科学会
https://www.aap.org/en-us/advocacy-and-policy/aap-health-initiatives/safe-sleep/Pages/Safe-Sleep-Recommendations.aspx

おしゃぶりのデメリット

①おしゃぶりがないと寝られなくなる

おしゃぶりによって入眠はスムーズになる一方で、強いクセになりやすいというデメリットも存在します。

「寝る=おしゃぶり」という結びつきが強くなると、夜間に睡眠が浅くなってふと目が覚めた時におしゃぶりが口から外れていると「おしゃぶりがない!!」と不安になって泣いてしまうということが起こりえます。こうなると夜間に度々泣いて起きることになり、パパやママはその度におしゃぶりを探して口に入れなおしてあげなくてはいけない…ということに悩まされることが多くなります。

②歯並びに影響

おしゃぶりと歯並びの関係については研究の結果、おしゃぶりを使用している2歳児では開咬(上の歯と下の歯を噛み合わせた時にすき間が開いてしまうこと)が高頻度にみられ、5 歳児ではこの傾向がさらに増大したことがわかっています。

日本小児歯科学会では「乳歯の奥歯が生えてくる1歳半頃からやめる準備を始めて、2歳過ぎまでにはやめられるといい」とされています。

(参考)
「おしゃぶりについての考え方」小児科と小児歯科の保健検討委員会
https://www.guide.metro.tokyo.lg.jp/trouble/tsume/pdf/06_02.pdf
「こどもたちの口と歯の質問箱」日本小児歯科学会
http://www.jspd.or.jp/contents/main/faq/index.html

③母乳育児に混乱を与える

母乳開始後数週間、母乳の飲み方を学んでいる期間に、赤ちゃんの口にママの乳首以外のものを入れると乳頭混乱(人工の乳首を好んで、ママの乳首を嫌がること)を起こしてしまいます

ママのおっぱいに上手に吸い付けるようになり、母乳もたっぷり出るようになるまではおしゃぶりを使用しないことをおすすめします。赤ちゃんに吸われすぎて乳首が切れてしまったり、傷んでしまったりする場合は指を吸わせてみましょう。

>次ページへ メリットデメリットを踏まえておしゃぶりの卒業時期はいつがいい?

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