帰宅後になかなか寝てくれない…。外出時の赤ちゃんの睡眠で気を付けるべきこと

帰宅後になかなか寝てくれない…。外出時の赤ちゃんの睡眠で気を付けるべきこと

おでかけ

目次[非表示]

  1. 外出による睡眠トラブルを回避するコツ
    1. 疲れすぎる前に寝かしつけを!
    2. 出かけるタイミングで調整を
    3. 予定の時間が決まっている場合は?
  2. ベビーカーで寝るときのコツ
  3. 抱っこ紐で寝るときのコツ
  4. チャイルドシートで寝るときのコツ
  5. 飛行機や新幹線で寝るときのコツ
赤ちゃんが健やかに成長していくには、十分な時間かつ良質な睡眠が不可欠。そうした睡眠を得るために親ができることは?

そんなパパママの悩みを、妊婦と子どもの睡眠コンサルタントとして活動する和氣春花さんが解決するコラム連載。今回は、外出中、あるいは外出先からの帰宅後に気を付けるべきことを解説します。

外出による睡眠トラブルを回避するコツ

赤ちゃんと二人っきりのお出かけ、したことありますか?

パパと二人でのお出かけはちょっぴりハードルが高いかもしれませんが、まずはママと一緒に近場に出かけるところから始め、だんだんと二人っきりでのお出かけもできるようにレベルアップしていきたいですね!

さて、そんなお出かけに向けて気を付けていただきたいことの1つが睡眠。

お外はおうちと環境が異なるので、お昼寝のタイミングを逃してしまったり、うまく眠れずまだ眠いのに起きてしまったりしがちです。そうなると「まだ眠い!なのに、うまく寝られない!」と言わんばかりに泣いてグズグズしてしまったり、睡眠不足のまま家に帰って寝かしつけが大変になったり…という睡眠トラブルにつながる可能性があります。

また、おうちでいつも同じ人と過ごす時間が長い赤ちゃんにとって、いつもと違う景色に囲まれて、たくさんの人や物を見るのはとても刺激的な出来事です。それによって脳の情報整理がいつもより忙しくなり、夜泣きが激しくなったり、普段夜泣きをしない子が夜泣きをしてしまったりすることも考えられます。

これらはちょっとしたコツを押さえるだけで予防できますので、その方法を解説していきます。

疲れすぎる前に寝かしつけを!

赤ちゃんには機嫌よく元気に活動できる時間の限界があります。これを「活動時間」と呼びます。

この活動時間を過ぎてしまうとコルチゾールというストレスホルモンが過剰分泌され、眠りに入りづらくなってしまい睡眠の質が下がるので、ちょっとしたことで起きやすくなってしまいます。

<月齢ごとの活動時間の目安はこちら>
おうちでは赤ちゃんがあくびをしたり目をこすったりすると「もう眠いのかな?」と気づいて寝かしつけに入ってあげやすいのですが、外出先ではついつい眠いサインを見逃してしまいがちです。

元気なように見えても、外の刺激や日光に当たったことで赤ちゃんの脳は疲れています。活動時間を意識して、少し早めに寝かしつけに入るようにしてあげましょう。

出かけるタイミングで調整を

時間が決まっていない予定の場合は、赤ちゃんの睡眠の様子を見て出かける時間を調整してあげましょう。

朝寝・昼寝・夕寝の睡眠の中で最も大事なのは朝寝です。そのため、朝寝は家の整った環境でさせてあげることが理想的です。朝寝から目覚めた後にお出かけするようにすると、それ以降の眠りもスムーズにしやすくなります。

予定の時間が決まっている場合は?

赤ちゃんの睡眠を優先…とはいえ、時間が決まっている予定も多いですよね。

朝寝はおうちでさせてあげましょう、と伝えるとよく聞かれるのが「朝寝の寝かしつけに時間がかかって、寝ついてからすぐに出発しなくてはいけなくなったらどうすればよいですか?」という質問です。

出発までの時間に余裕がある場合はしっかり家で朝寝させていただきたいのですが、もしかしたら中途半端になっちゃうかも…というときは、早めに出発して、少し歩いて寝かせてから電車に乗るのも有効です

1日のスケジュールがだいたい定まっている子の場合は、移動中にお昼寝できるようにスケジューリングすると目的地に着いてから元気に遊ぶことができます

ベビーカーで寝るときのコツ

ベビーカーで赤ちゃんを寝かせるときのコツは以下の6つです。

①    泣く前(活動時間内)に乗せる
②    「ねんねしていいんだよ」と声をかける
③    ベビーカーのリクライニングはできるだけフラットに
④    暗くする
⑤    ねんねのお友達を連れて行く
⑥    温度調整


疲れすぎる前に乗せ、ベビーカーは安心して眠っていい場所なんだよと教えてあげます。あると安心するぬいぐるみやブランケットがあるのなら持参しましょう。眠ったらできるだけ背中をフラットにしてあげます。

また、ベビーカーは路面に近いので暑さ寒さ対策も大切です。

そして、質の良い睡眠のために大事なのが暗くすること。眠そうだなと思ったらフードを閉めて外界の刺激をシャットアウトして暗くします。眠る前にフードを閉めると泣いてしまう子は寝ついてからでもOKです。

このとき、できるだけ暗くなるようにフードの隙間や足りない部分を埋めてあげることが大切です。持っておくと便利なアイテムは、綿のおくるみや黒い布。フードを閉めたらさっと上からかけて隙間からの明かり漏れを防ぎましょう。

「ベビーカー 日よけカバー」などと検索すると後付けの大きめサンシェードもヒットします。セカンドベビーカーなどで元々のフードが短い場合はこういったアイテムがあると便利です。

抱っこ紐で寝るときのコツ

抱っこ紐で赤ちゃんを寝かせるときのコツは以下の2つです。

①    暗くする
②    赤ちゃんが下がりすぎないようにする


赤ちゃんは抱っこが大好き。抱っこ紐に入って揺られていると寝ちゃうことが多いですよね。寝そうだな、と思ったらフードを閉めて暗くしましょう。フードのない抱っこ紐の場合は別売りでも購入できますので「抱っこ紐 フード」などと検索してみてください。

抱っこ紐は正しいつけ方で装着するようにしてください。抱っこした時に赤ちゃんのおでこにキスができる高さが正しい位置。この位置が低すぎるとパパやママの腰に負担がかかるだけでなく、赤ちゃんもぶら下がった状態で不安定になり、寝つきにくくなったり呼吸がしづらくなったりすることもあります。

チャイルドシートで寝るときのコツ

車を持っている方はチャイルドシートで寝かせることもあるでしょう。チャイルドシートで寝かせるときのポイントは以下の3つです。

①    車内を暗くする
②    シートをできるだけフラットに
③    テレビや音楽は消す


ベビーカーや抱っこ紐同様、暗くすることは睡眠の質を確保するためには大切。ただ、チャイルドシートの場合は備え付けのフードがないものがほとんど。専用のフードが販売されているものもあるので、お持ちのチャイルドシートの型番で専用フードを検索してみてください

フードがない場合は車の窓に貼るサンシェードやカーテンで対応しましょう。完全に真っ暗にすることは難しいですが、目元に直射日光が当たることは避けられます。

調整できるタイプならシートはフラットに、テレビや音楽のノイズは睡眠の質を低下させる原因になるので消しておきましょう。

飛行機や新幹線で寝るときのコツ

旅行に行く場合は飛行機や新幹線の中で寝る時間が重要になってきます。特に深夜便や時差のあるところに旅行に行く場合、機内でしっかり睡眠がとれたかどうかは現地で元気に活動できるかを左右しますので、注意したいところです。

飛行機や新幹線で寝るためのコツは以下の3つ。

①    バシネットを予約
②    スリングを用意する
③    空席をチェックする

飛行機では10kg以下の子の場合(航空会社によって指定が異なります)、バシネットというベビーベッドのようなものを用意してもらえる席があります。場所が限られるので事前に予約が必要です。もしくは後方や周辺に空席がないか見渡して、空いている席があるようならCAさんに声をかけて移動させてもらうのもアリです。

バシネットが予約できない、またはベッドでうまく寝られないという子の場合はスリングを用意しておくと便利です。一般的な抱っこ紐はつくりがしっかりしている分、腰回りやバックル部分が親の体の負担になりがち。その点、スリングは布で出来ているため柔らかく、そのまま座っても痛くなりづらいので移動の際は持っておくのがおすすめです。
大人だけでお出かけしていた頃と比較すると、荷物は多いし、気も遣うし、お出かけはハードルが上がってしまいがち。
でもパパやママにとっても赤ちゃんにとっても、お外に出かけるのは気分転換になります。

それに、パパが赤ちゃんを連れて出かけてくれたら、ママは一人で時間を気にせず家でゆっくりすることができ、ストレス解消・育児で疲れ切った気持ちの回復のために非常に有意義な時間を過ごすことができます。

そして、お出かけで刺激が強すぎたら、その日は早く寝る、次の日はおうちでゆっくりするなど調整してあげてください。赤ちゃんのねんねのタイミングを意識してスケジュールを立て、楽しくお出かけしてみましょう。

<専門家プロフィール>
和氣 春花(わけ はるか)
米国IPHI公認 妊婦と子どもの睡眠コンサルタント。SNSではねんねママの名前で活動。我が子の夜泣きに悩んだ際に睡眠コンサルタントに支えられた経験から同資格を取得し、パパママ向けのコンサルティングやねんねママのブログ・YouTube「ねんねママちゃんねる」での情報発信、「赤ちゃんとママのためのぐっすりねんね講座」の講師を務めている。