家事の“見える化”で夫婦の家事分担がうまくいく!「家事リスト」のススメ

家事の“見える化”で夫婦の家事分担がうまくいく!「家事リスト」のススメ

家事分担

目次[非表示]

  1. 「家にいる」のに何もしない…パートナーに対して不満がたまっていく
  2. 「家事リスト」作成のメリット
  3. 「家事リスト」作成のコツ
    1. Step.1 すべての家事を思いつくままに付箋やノートに書き出す
    2. Step.2 書き出した家事を頻度、時間帯、場所ごとに分類してリスト化
  4. オススメの「家事リスト」アイデア3選
    1. オススメ「家事リスト」その1:家事分担ボード
    2. オススメ「家事リスト」その2:家事分担エクセルシート
    3. オススメ「家事リスト」その3:家事管理アプリ
※この記事は2020年4月に公開された記事を更新・再公開しています

「家にいる」のに何もしない…パートナーに対して不満がたまっていく

新型コロナウイルス拡大の影響によってテレワーク(在宅勤務)や時差出勤・時短勤務に移行し、以前より平日の在宅時間が長くなったパパも多いのではないでしょうか。

そんな中で浮き彫りになっている大きな問題の一つが、特に共働き家庭にとって重要な課題である「家事分担」。以前から夫婦間でフェアな分担(=お互いが納得できる割合)が行えていたなら問題ないのですが、夫婦いずれかが「仕事で家に帰るのが遅くなるから」という理由でパートナーに負担を頼っていた家庭では、在宅時間が増えても家事分担スタイルを変えようとせず「家にいるのになぜ何もしないの?」という不満が発生しているそうです。
その一方、テレワークで在宅時間が長くなったことをきっかけに夫婦間の家事負担のバランスを見直し、「以前より家庭生活が改善された」というケースも報告されています。
おりしも4月は会社や学校の年度が変わり、職場や生活の環境も変わる時期。これまでの生活習慣を見直すには格好のタイミングです。テレワークや外出自粛によって増えた在宅時間を有効に利用して、家事分担のバランスを改善してみませんか?

「家事リスト」作成のメリット

とはいえ、ただ思いつくままに役割分担を決めるだけでは、本当の意味でベスト&フェアな家事シェアを行えるかは疑問。料理はママ、洗濯はパパ…と一つずつ割り振ったつもりでも、「全体で見ると分担バランスが偏っていた」「分担を決める家事が漏れていた」なんて中途半端な結果もありがち。そこでオススメしたいのが「家事リスト」の作成です。

日用品の補充・交換といった“名もなき家事”も含めて項目をまとめてリストに洗い出せば、家庭生活で発生する家事の負担内容や量が一目瞭然となり、お互いに納得できる役割分担を客観的に相談・決定しやすくなります

さらに、日々当たり前のようにこなしていた家事の効率性や必要性を改めて点検する“棚卸ろし”ができるのもリスト化のメリット。うまくいけば「これは最新家電に任せよう」「これはやる必要がない」といった“しなくていい家事”の仕分けができ、家事の効率化につながることでしょう。

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また、口頭での合意や暗黙の了解だと自分の役割分担を忘れてしまうこともありえます。その点、家事リストという目に見える形の共通認識が存在すると、否が応でも自分の役割を思い出し、やり忘れの防止にもつながりますよ。

「家事リスト」作成のコツ

Step.1 すべての家事を思いつくままに付箋やノートに書き出す

家事項目は細かくリストアップすればするほど効果的ですが、あまり項目が細かすぎると実行できないことが多くなってしまい、かえって「あれもこれもやらなきゃ」と負担感やイライラが増す場合もあります。

最初のうちは「そこそこできればOK」ぐらいのリスト数にとどめておき、家事分担に慣れてきたらより細分化するのも良いでしょう。

Step.2 書き出した家事を頻度、時間帯、場所ごとに分類してリスト化

頻度(毎日、週1回、月1回など)、時間帯(朝・昼・夕方など)、場所(キッチン、リビングなど)ごとに家事項目を分類。そして家族の働き方やライフスタイルと照らし合わせ、それぞれにマッチした役割分担をじっくり話し合ってください。時間の都合だけでなく、お互いの得意・不得意を補い合うなどなるべく無理のない形で、個人の負担が軽くなる分担を模索しましょう。

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オススメの「家事リスト」アイデア3選

では続いて、家事リストを作成するにあたって項目整理や進行管理が分かりやすく簡単になる、オススメのアイデアをご紹介しましょう。

オススメ「家事リスト」その1:家事分担ボード

アナログ派にオススメなのがこちら。大きな用紙やホワイトボードに、夫・妻それぞれの欄を分けて家事項目をリストアップ。さらに項目の横にチェック欄を設け、終わったらマグネットなどを貼るようにすれば「終わった家事」と「できてない家事」が一目瞭然になります。

オススメ「家事リスト」その2:家事分担エクセルシート

普段からパソコンを使い慣れている方なら、エクセルシートに家事を書き出してリストを作成するのがスムーズ。エクセルだと曜日や内容ごとに項目を細かく立てやすく、また夫婦間での分担入れ替えもデジタルデータ上だから煩雑ではなく、より緻密かつフレキシブルな家事分担が実現しやすくなります。

自分で作るのが大変なら、ネットの無料テンプレートを利用してみてください。完成したエクセルシートは、いつでも見られるようスマホに保存しておくか、プリントアウトして目に入りやすい場所に貼るといいでしょう。

オススメ「家事リスト」その3:家事管理アプリ

生活必需品として手放せないスマホの便利アプリを活用し、家事リストの作成をラクチンに済ませるのも効果的。家事のサイクルを登録するだけで、今日やる家事のタスクリストを自動生成してくれて、家事が完了したか、誰がやったか、あとどれくらい経ったらやるべきかといった進行管理ができるアプリもあるので、各家庭にあったアプリを使用するのも良いですね。

家事分担の割り振りと進行管理をスムーズにサポートする「家事リスト」のアイデアをご紹介しましたが、いかがでしたか。

日々やるべき家事をしっかり“見える化”でき、なおかつ持続可能な管理スタイルを、家事リストの作成によって実現してみませんか。また、一度作った家事リストは、ライフスタイルや家族構成の変化などに応じて上書き修正していってください。

家庭生活の中で発生する家事は、誰かが必ずやらなきゃいけないもの。一人だけに負担を強いるのではなく各自が協力し、家族みんなが笑顔になれるようなスタイルを確立できるといいですね。