大掃除を効率的に進める、スケジュールとリストの作り方

大掃除を効率的に進める、スケジュールとリストの作り方

掃除

目次[非表示]

  1. 大掃除の全体スケジュールを立てる
    1. ① 年内の各種ゴミ収集日、特に最終収集日をチェックする
    2. ② 在宅可能日の洗い出し、天候不順の可能性も考慮して大掃除候補日を決める
    3. ③ 必要な掃除道具、洗剤の購入も大掃除の予定に入れる
    4. ④ 掃除に取りかかれる家族、人数を把握しておく
  2. 大掃除場所リストを作る
    1. ① 気になる箇所・内容を列挙する
    2. ② 優先順位を振っていく
    3. ③ 優先順位の高い箇所からカテゴリ分け。スケジュールに割り振っていく
  3. 限られた時間で大掃除を終わらせるためのスケジュールづくりをする
    1. ① 1日=3時間と心得る
    2. ② つけおき、洗濯、ほったらかしにも時間がかかる前提で
  4. 家の中を掃除していく理想的な順番とは
    1. ① ゴミがたくさん発生しそうな箇所は最初のうちに掃除する
    2. ② 人目に触れにくいところも先に掃除しておく
    3. ③ 掃除をしてもすぐ汚れてしまう箇所は、初めと終わりに2回掃除する
    4. ④ 来客などに見られやすい箇所も2回掃除できるとベター
    5. ⑤ “勢いづける場所”を最初に持ってくるという方法もある

藤原千秋(家事・掃除アドバイザー)

年末年始に避けては通れないのが大掃除。でも、家の中にはキレイにしなければいけない場所がありすぎて「何から始めたらいいか」と気が遠くなりそうですね。

そんな大掃除を効率的に進めるためのスケジュールとリストの作り方を、家事・掃除アドバイザーの藤原千秋さんが解説します。

大掃除の全体スケジュールを立てる

年末の限られた時間を最大限有効に使い、大掃除を遂行するにあたって、最初の「スケジュール立て」が肝になります。押さえておくべきポイントは大きく4つあります。

① 年内の各種ゴミ収集日、特に最終収集日をチェックする

大掃除には大きなものから小さなものまでゴミがつきものです。ゴミ収集日の前日までに掃除を終える段取りを組むようにしましょう。雑巾やスポンジ等含め掃除道具そのものもゴミになる可能性を考慮し、特に粗大ゴミが発生する可能性と収集の可・不可は必ず把握しておくようにします。

ゴミは収集日に間に合わなかった場合、年明けまで居宅内外に留め置くことになりますが、年末年始の、特に居宅外のゴミは放火やいたずらなどのリスクを高めるので注意が必要です。

② 在宅可能日の洗い出し、天候不順の可能性も考慮して大掃除候補日を決める

自分自身が大掃除を行う(行える)日程をスケジュールから洗い出します。3日、可能なら5日ほど候補日を挙げられるのが理想です。おおむね雪や雨などの荒天日、あまりにも風が強い日に大掃除は行えませんので、長期天気予報も参考にしましょう

また、塩素系漂白剤と酸性洗剤を使わなければいけない浴室掃除などは、塩素ガス発生リスクの低減のため、掃除と掃除の間に数日開かせる必要があるなど掃除面からの要請もあります。そういった場合、最低でも連続しない2日を確保できるようにしないといけません。

③ 必要な掃除道具、洗剤の購入も大掃除の予定に入れる

いざ掃除に取りかかろうとしたものの、ゴミ袋がない、ビニール紐がない、洗剤が足りないなどでは困ります

前もって必要なグッズのリストアップ、予算立て、購入という作業は済ませておきましょう。

④ 掃除に取りかかれる家族、人数を把握しておく

一人ですべて行うつもりであるなら別ですが、基本的に子どもでも中高生以上であれば、作業にあたれる人数が多いほど作業も早く進みます。自分の在宅可能日の洗い出しに合わせて、家族の予定も確認しておきましょう

例えば(粗大ゴミは出ない想定で)可燃物の最終収集日が12月30日であるなら、どんなに遅くても12月29日には終わらせるというエンドを設けることになります。家族が複数揃うのが、仕事納め後の29日のみであれば、そこがメインの掃除日と設定できます。それ以外にも掃除が可能となったらそこも押さえ、各々の日程でできそうなことを後述する場所リストアップ等で考えます

大掃除場所リストを作る

次に、住まいのどこを大掃除場所にあてるかといった場所リストを準備します。リスト作りに必要なポイントは3つになります。

① 気になる箇所・内容を列挙する

わざわざ「大掃除」で取り組まなければいけないと考えるような場所ですから、平素より気になっているところなのでしょう。ただ、いざ手を動かそうとした時に「ここが先でいいんだろうか」という迷いが出ると作業にブレが生じてしまいます。

最初の段階では、とにかく気になっている場所をすべてノートなどに列挙します。「実際にこの大掃除でやれるかやれないか」「大がかりすぎないか」など気にせずどんどん挙げていきましょう

② 優先順位を振っていく

最初に列挙した希望掃除箇所に優先順位を振っていきます。衛生的に不穏なほど汚なかったり、防災・防犯等の観点からいま大掃除を行っておいたほうが良い、来客予定に合わせて見た目を整えなければならない等、家庭事情とも照らし合わせて思案してください。

ただし、掃除箇所には季節的に向き不向きがある点には注意しておきましょう。例えば、キッチン換気扇やレンジフードの油汚れは気温が低いと固まるため、そうした汚れを寒い冬場に落とそうとするのはあまり合理的ではありません。水回りなど掃除に熱や湯を多く必要とする箇所も、燃料をいたずらに使い費用がかさみ不経済なので、一考の余地があります。

寒いといえばテラスやベランダといった屋外の掃除も、年末に健康を害しかねないリスクと天秤にかけて行う必要があります。

③ 優先順位の高い箇所からカテゴリ分け。スケジュールに割り振っていく

例えば「風呂」と「洗面所」は「水回り」という1つのカテゴリに、「カーテン(洗濯)」「照明器具」「ソファ」は「リビング」にまとめ、優先順位の高いものからスケジュールの中に入れ込んでいきます。

ただし1日に掃除できるのは、最大でも2カテゴリくらいまでが現実的です。あまり詰め込まないようにしましょう。
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