洗剤が溶けない、洗濯物が乾かない…冬の洗濯でよくある失敗はこうして解消しよう!

洗剤が溶けない、洗濯物が乾かない…冬の洗濯でよくある失敗はこうして解消しよう!

洗濯

目次[非表示]

  1. 冬は本当に洗剤が溶けにくいのか?衣類の汚れは落ちにくいのか?実験してみた
  2. 冬の洗濯の失敗あるあるを簡単に解決する3つのテクニック
    1. 洗剤はぬるま湯に溶かしてから入れる
    2. 1度に洗濯する衣類の量を減らし、洗濯回数を増やす
    3. 食器用洗剤を塗ってから洗濯しよう!
  3. 冬の洗濯物が乾かないのはなぜ?その理由と一晩で乾く乾かし方
    1. 冬の洗濯物が乾かない理由
    2. 対策は部屋干し
こんにちは。

暑い夏も嫌ですが、寒い冬も嫌。今はコタツという逃げ場にこもりながら、日々洗濯が楽しくできないかあれこれ考えている洗濯ハカセの神崎です。

今回は、そんな寒い冬にありがちな洗濯失敗あるある「洗剤が溶けない」「汚れ落ちが悪い」「洗濯物が乾きにくい」をテーマに、冬の洗濯の悩みを解決していきたいと思います。

冬は本当に洗剤が溶けにくいのか?衣類の汚れは落ちにくいのか?実験してみた

冬の洗濯の悩みとしてよく聞くのは、「洗濯してみたら洗剤が溶け残っていた」など、とにかく洗剤が溶けにくいということ。

その原因として「冬の水は冷たいから洗剤が溶けにくい」ってイメージする方が多いと思いますが、実は半分正解で、半分間違っています。

では、どうして半分正解で半分間違いなのか。

日本の有名どころの洗剤メーカーの洗剤であれば、実はそれこそ「冷たすぎ!」って感じるほどの低温の水でも、洗剤が溶け残ることはほとんどありません。

逆に、海外の安い材料などで作られた格安洗剤になると、溶けにくい材料が使われていることがあるため「半分正解で半分間違い」なのです。

実は今回このテーマを取り上げる前にライオン社の洗剤「ブリード」を使い、40℃程度のお湯と5℃程度の冷たい水とで、洗剤の溶け具合の違いを実験してみました。

出典: 【業務用 大容量】濃縮ブリード 洗濯洗剤 1.5kg

赤いフタの容器にはお湯、緑のフタの容器には冷たい水がそれぞれ入ってます。
1分ほど撹拌した結果、お湯の方は洗剤が溶けきりました。

そしてお湯に遅れること30秒程度、確かに冷たい水が気持ち溶けにくいのかな?と感じたりしたものの、攪拌させたらほぼ溶けきってしまいました。
このように冷たい水は、1分程度の撹拌だと若干ですが粒の残りが見られました。でも、10分程度も洗濯すれば粉が溶け残ることはありません。

このスピードであれば「冷たいから洗剤が溶けづらい」とは言いづらく(むしろ相手が40℃程度のお湯であれば十分健闘した結果でしょう)、日本の有名洗剤メーカーの洗剤を使って溶けにくいと感じるとすれば、その原因は別にあると考えられるでしょう。

例えば、冬の衣類といえば、パーカーのように生地が厚い衣類が多いですよね。

生地の厚い衣類が洗濯中に水気を吸ったり水面に浮かんでしまうと、洗剤が溶ける水が足りなくなったり水に溶ける場所そのものをなくしてしまい、衣類の上に洗剤が残ったまま洗濯が終わってしまうことも…。

ということは、水が冷たいからというより、冬だからこそな洗濯機の使い方こそが大きな原因。洗濯物の量を調整したりしてもらえれば、洗剤が溶け残る失敗を未然に防げる可能性が高いのではないでしょうか。

さらに言うと、「汚れ落ちが悪い」という失敗の原因も実は、そんな冬の衣類と洗濯機の関係が大いに左右してしまっているとも考えられます。

つまり、洗剤が溶け残るぐらい水が生地に吸収されて量が減っていたり、洗剤が上に残ってしまうぐらい衣類をギッシリ詰め込みすぎたのが原因ということ。

本来洗濯物といえば、洗濯機の水の中で水流に揉まれたり、他の衣類とこすれたりすることで汚れが落ちるものなのに、水流に揉まれず他の衣類と擦れ合わないのであれば、汚れが落ちにくくなってしまうのは当たり前ですよね。

しかも汚れは水中に溶けてしまわなければならないのに、溶けるための水も足りてない。これだと汚れ落ちが悪くなるのも無理はありません。
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