しつけのつもりが…子どもの自尊心を傷つけかねない、親がやりがちなNG習慣

しつけのつもりが…子どもの自尊心を傷つけかねない、親がやりがちなNG習慣

育児

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  1. 失敗に追い討ちをかける
  2. 「ごめんなさい」と言わせるまで怒る
  3. 失敗やイタズラを家族の前で報告する
  4. 子どものやり方を否定し、親のやり方を押し付ける
  5. 責めるような言葉で叱咤激励する
  6. 兄弟姉妹や友だちと比べる
  7. 弱み(短所)の克服にこだわりすぎる
子どもが人生のさまざまな試練を乗り越えながら成長していくには、「自分には長所がある」「生きている価値がある」「愛されている」と自分自身のことを肯定できる自信=自己肯定感が大きなエネルギーとなります。

一方、自信というものはさまざまな失敗や挫折を経験することで低下してしまうもの。その要因の一つに、対人関係も含まれます。例えば、誰かから心無い言葉を掛けられたら、自尊心を傷つけられ「どうせ僕は好かれない」「私なんて価値がない」と自信を失うこともありますよね。

こうした子どもの自尊心を傷つけるアクションは、明らかに攻撃的なものもあれば、やった側の本人にその意図がない場合もあります。このうち後者は、家庭生活──パパママが正しいしつけのつもりで行っている行為が、子どもに精神的ダメージを与えてしまうおそれもあるので要注意!

そこで今回は、パパママが無意識に子どもの自尊心を傷つけてしまわないよう、ついやってしまいがちなNG習慣をご紹介しましょう。

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失敗に追い討ちをかける

ちょっと調子に乗ってふざけたり、注意が足りなかった結果、失敗してしまうことは子どもにありがち。あるいは小さな子どもならまだまだ体の動きが発達していないため、うまくコップを持てず飲み物をこぼしてしまうような失敗もあります。

そんな時、たいていの子どもは黙ったまま無表情に固まってしまい、「あ~あ、やっちゃった」「どうしよう」とショックを受けてヘコんでいるはず。そこへパパママが「だから言ったでしょ!」と追い討ちをかけるように厳しく注意すると、反省する間もなくさらにヘコんでしまい、自分の未熟さを思い知らされることに…。まずは失敗してヘコんでいる子どもの心に寄り添い、「危なかったね」「大丈夫だよ」「次からは気をつけようね」と言葉で手を差し伸べてあげてください

「ごめんなさい」と言わせるまで怒る

子どもが言いつけを守らずイタズラしたり失敗した場合、ついカッとなって必要以上に厳しく叱ってしまいがちですよね。そんな時、失敗や叱られた恐怖で泣いている子どもに対して、自分の怒りの収めどころとして「ごめんなさいは?」と謝らせていませんか? もしお出かけ先などみんなにジロジロ見られる場所でそこまで厳しく追い詰めたら、子どもの自尊心はズタズタになりそう…。

しつけは「ごめんなさい」を言わせることが目的ではありません。怒りのはけ口を子どもに向けず、まずは一度冷静さを取り戻し、「何がいけなかったのか」「次からはどうするべきか」を理解できるまで言い聞かせるようにしてみましょう。

失敗やイタズラを家族の前で報告する

先ほど触れたように、「いけないこと」「できなかったこと」について人前で叱ることは子どもの自尊心を傷つけるおそれがあります。じゃあ家庭内なら大丈夫かというと、やはりそれ相応の注意は必要でしょう。

例えば、子どもと2人きりの時に起きた失敗やイタズラを、家族が一堂に会したタイミングで「ママ、今日〇〇がこんなことをしたんだよ」と報告していませんか? 大人にとっては夫婦間のコミュニケーションのつもりでも、子どもにとってはママや兄妹の前でも失態をさらされているわけで、自尊心が損われかねません。報告だけで十分な内容であれば、子どもがいない場所で行う方がいいでしょう。

子どものやり方を否定し、親のやり方を押し付ける

子どもが成長し自我が芽生えてくると、日々の学習や生活習慣において自分なりのやり方を確立していきます。とはいえ、なかには大人から見ると非効率的なケースもあり、つい「それじゃダメだよ」「こうした方がいい」と口出ししたくなることもあるでしょう。

しかし子どもにとっては、せっかく自分が考えたやり方を頭ごなしに否定されているわけで、自尊心を傷つけることにつながりかねません。たとえ親の考えるやり方がベターだとしても、まずは子どもと一緒に考え直す機会を設けてから「じゃあ、こんなやり方はどうかな?」と提案するようにしてはいかがでしょうか。

責めるような言葉で叱咤激励する

日々の生活習慣や学習において子どもが思うようにできない時、もどかしくてつい「どうしてできない?」「これぐらいできるだろ!」と強い口調でハッパをかけることはありませんか?

大人にとっては叱咤激励のつもりでも、子どもにとってはできないことを責められているように感じ、「頑張ってるのに…」「どうせ僕にはできない」とヘコんだり萎縮させてしまうおそれがあります。そんな時は「どうすればできるか」を子どもと一緒に考え、改善すべきポイントをアドバイスするよう心掛けてみてください。

兄弟姉妹や友だちと比べる

子どもが大人の期待通りのことをできない時、先ほど挙げた叱咤激励の一環として「お兄ちゃんは〇歳で泳げてたぞ」「〇〇君はテストでいつも100点らしいぞ」と引き合いに出してませんか?

ほかの子の方ができていることは自分がよく分かっているのに、それをわざわざ指摘されたら子どもの自尊心が傷つけられるばかり。大人に置き換えて考えれば分かることですが、得意なことも能力も異なる他人との優劣を比べられるのは、子どもにとってもイヤなものです。まずは子ども一人ひとりの個性を見定め、その成長を辛抱強く見守りましょう

弱み(短所)の克服にこだわりすぎる

人間は一つでも長所を持っておいた方が人生において強みになります。だから多くのパパママが子育てで「子どもが“できないこと”を“できるようにする”」ことを日々意識していると思われます。

もちろん、できるよう努力させるのはとても大事ですが、できないことばかりに向き合っていると苦手意識が増し、「できない自分」をまざまざと思い知らされるばかり…。ならば、まずは子どもが“できること”に目を向け、その強みを強化していってはいかがでしょうか。そうすればベースとなる全体的な自信がアップし、弱みの克服にも向き合いやすくなるかもしれません。
しつけや教育において、「できること」「できないこと」という目に見える行動に注意が向くのは当然のこと。しかし、そうした行動を良い方向へ導くために“よかれ”と思って行ったことが、場合によってはその子の自尊心を傷つけてしまうこともあります。

まずは小さな子でもちゃんと一人の人間として尊重し、「子どもがどう感じるか」と内面にも目を向けながら接してみませんか。そしてその時々に合ったポジティブな言葉や対応を選び、子どもが自分に自信を持って力強く成長していけるよう導いてあげましょう。

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