
かんしゃくを起こした我が子への対処法!子どもはなぜ突然キレたりグズる?
育児
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これまで連載などを通じて「子どもの反抗期」の特徴や対処法をご紹介してきましたが、反抗期とはちょっと違った自己主張で親を困らせるのが「癇癪(かんしゃく)」。家の中や外を問わず、自分の思い通りにならなかったり気に入らないことがあると、激しく泣き叫んだりグズり続け、聞き分けがなくなり困った経験のあるパパママも少なくないのでは?
なぜ子どもはかんしゃくを起こすのか? 未然に防ぐ方法や収める対応策はあるのか? そんな気になるかんしゃくのあれこれについて見ていきましょう。
なぜ子どもはかんしゃくを起こすのか? 未然に防ぐ方法や収める対応策はあるのか? そんな気になるかんしゃくのあれこれについて見ていきましょう。
子どもがかんしゃくを起こす原因は?
かんしゃくとは、自分の望みや思う通りにいかない欲求不満に対して感情を爆発させてしまうこと。泣くことでしか気持ちを伝えられない乳児期を終え、言葉を話し始めるようになった幼児期によく見られます。かんしゃく状態に入った子どもは激しい興奮状態になり、ひっくり返って手足をばたつかせて泣き叫んだり、人を叩いたりモノを投げるなど周囲に当たることもあります。
【原因①】感情をコントロールできない
自分にとって不快なことに対して怒りや悲しみの感情が芽生えるのは、動物としては普通の現象。しかし、まだ小さな子どもは大人のように感情をうまくコントロールできないため、怒りや悲しみを心の中にためこんだり我慢することなく、そのまま外に吐き出してしまうのです。また、服のボタンを留められなかったり思うようにブロックを作れないといった“上手にできない”時も、気持ちをうまく整理できない(怒りやイライラをどう扱っていいか分からない)ため頭の中が混乱し、かんしゃくを起こしてしまいがちです。
【原因②】自分の気持ちを言葉でうまく伝えられない
自分にとって嫌なことに対して「こうしてほしい」「これはやめてほしい」と思った場合、本来なら言葉で気持ちを伝えるべきところですが、まだ言葉を覚えて間もない子どもの場合、伝えるべき言葉がうまく出てこないのは致し方ありませんよね。そのもどかしさがイライラした感情に変化し、かんしゃくとして表れてしまうことがあります。
【原因③】かんしゃくをコミュニケーション手段にしている
例えば、スーパーのトイカプセル売場でおねだりする子どもに「最近買ったばかりだろ? 今日は帰るぞ」と言うと「やだ、帰らない!」とダダをこねて泣くことはあるあるですよね。前項のように言葉を使ったコミュニケーションにもどかしさを感じている子どもは、「トイカプセルを買わずに帰る」という嫌なことを回避するため、かんしゃくで手っ取り早く自己主張することがあります。
【原因④】生理的な不快感がかんしゃくにエスカレート
小さな子どもにとって、「疲れた」「お腹がすいた」「眠い」といった生理的な現象は大きな不快要因。それらに端を発したイライラが、グズグズ→かんしゃくという収拾のつかない状態に発展することがあります。また、こうした生理的な不快感が、「好きなものを買ってもらえない」といった不満とタイミングが一致した場合、普段よりもかんしゃくがエスカレートするケースも見られます。