【洗濯知識テスト付】やってはいけないNG洗濯とは?汚れ落ちが良くなる正しい洗い方を洗濯ブラザーズが解説

【洗濯知識テスト付】やってはいけないNG洗濯とは?汚れ落ちが良くなる正しい洗い方を洗濯ブラザーズが解説

洗濯

目次[非表示]

  1. あなたもチャレンジ!洗濯知識テスト
  2. 皮脂や汗ジミをよく落とすための、事前の1ステップとは?
  3. 衣類の黄ばみを落とすのは「漂白剤」で正解?
  4. 布マスクの洗濯方法って?柔軟剤を使ってもOK?
  5. お風呂の残り湯を洗濯に使ってもOK?
  6. 洗濯時の「衣服の仕分け」で見落としがちな臭い対策
  7. 部屋干しの場合、窓際に干せば部屋の中でもよく乾く?
  8. “部屋干しあるある” 生乾き臭を防ぐコツは?
    1. ①洗濯は「洗う前から始まっている」
    2. ②水→洗剤→洗濯物の順番で洗濯機に入れる
    3. ③「乾きづらい」を解消するには「湿度」「温度」「風」が大切
コロナ禍の外出自粛生活やテレワークに伴って在宅時間が増えたパパの中には、掃除や洗濯などの家事分担に以前よりも積極的に取り組むようになった方も多いのではないでしょうか。実際、リンナイが2021年4月に行った調査(※)でも、夫が洗濯を担当している家庭の割合が2019年の6.4%から2021年は28.6%まで大幅アップするという結果が出ました。

このように洗濯を自分ごととしてとらえる男性が増えるのは良い傾向ですが、もう一つ大事なのは「正しく洗濯できているか」。洗濯は衣類の種類や汚れの状態によって適した洗い方があり、間違った方法だとせっかく洗っても効果は半減。場合によっては洗い直したり、大切な服を傷めてしまうことも…。せっかく時間と労力を使って洗濯するなら、正しい洗い方でキレイにしたいですよね。

そこで今回は、リンナイが全国20~60代の男女計1000名を対象に行った洗濯に関する意識調査(※)で間違いの多かった洗濯方法について、横浜でクリーニング店を経営するプロ集団「洗濯ブラザーズ」が正しい方法を解説します。また、洗濯ブラザーズ監修の「洗濯知識テスト」も併せてご紹介しますので、日ごろ“NG洗濯”をしていないかどうかこの機会にチェックしてみてください。
※リンナイ株式会社「梅雨時期の洗濯事情を徹底調査」

毎日の洗濯を楽しくハッピーにするための活動を行うプロ集団「洗濯ブラザーズ」(左から茂木貴史さん、茂木康之さん、今井良さん)。横浜でクリーニング店「LIVRER YOKOHAMA」を経営するかたわら、劇団四季、クレイジーケンバンドなど国内外の有名アーティストの衣装クリーニングを行う。また、オリジナルのナチュラル洗剤を開発し、好評を博している

あなたもチャレンジ!洗濯知識テスト

今回の調査では洗濯に関する理解度を確かめるため、洗濯ブラザーズ監修の「洗濯知識テスト」を併せて実施。解答と正解比率は下の図となりますが、全10問中8問以上正解した“洗濯優等生”は全体の約1割。ちなみに最も正答率が低かったのは「部屋干しをする際には風通しが良い窓際に干すのが良い」、続いて「洗濯物は日光に当てて干すのが理想的である」でした。皆さんは正解が分かりましたか?

皮脂や汗ジミをよく落とすための、事前の1ステップとは?

「洗濯知識テスト」で洗濯に関する基本的な理解度を確かめられたところで、日々洗濯に励んでいるパパママが洗濯で困っていることや、ついやってしまっている「NG洗濯」の実態について、洗濯ブラザーズによる解説と併せてご紹介しましょう。

洗濯の最大の目的は汚れを落とすこと。その汚れの中でもキレイに落とすのが難しいと感じるものを尋ねたところ、1位は「皮脂汚れ」の23.2%、2位は「汗ジミ」の18.5%という結果に。また、洗濯する際に洗うのが難しい服については「ニット・セーター」が約4割で最多となりました。
<洗濯ブラザーズの“正しい洗濯ガイド”>
皮脂や汗ジミなど目に見える汚れは、洗濯機で洗うだけでは落ちません。必ず洗濯前に前処理(予洗いなどの下処理。詳しい方法は次章で紹介します)をしてから洗濯しましょう。ニットやセーターなどは手洗いで、もしくは洗濯機で洗う場合はデリケートコースで洗うことがオススメです。洗濯洗剤は中性洗剤を選びましょう。

衣類の黄ばみを落とすのは「漂白剤」で正解?

洗濯機だけでは落としづらい衣類の汚れをどのように落としているか尋ねたところ、最も多かったのは「洗剤(石鹸)につけてもみ洗い」で55.6%。続いて「漂白剤につけてこする」(36.4%)、「シミ取り剤・シミ抜き剤を塗る」(21.8%)、「台所用洗剤でこする」(13.5%)などがランクイン。また、衣類の黄ばみを落とす際に使用するものを調査した結果、「漂白剤」が61.5%でダントツの1位。「液体洗剤」が2位で39.3%でした。
<洗濯ブラザーズの“正しい洗濯ガイド”>
漂白剤は生地を傷めるので最終手段。普段の落としづらい汚れには、前述した前処理を行います。スプレーボトルに「水」と「水と同量の洗剤(弱アルカリ性)」を入れてよく混ぜて、汚れのある部分にスプレーし、洗濯ブラシでよく叩いてください(こするのはNG)。10分ほど放置してから洗濯機で洗えば、たいていの汚れは落ちるはず。目に見えない汚れにスプレーすると、黄ばみや臭い防止にもなります。

布マスクの洗濯方法って?柔軟剤を使ってもOK?

コロナ禍で日常的に使うようになった布マスクも、清潔かつ安全に使い続けるためには正しく洗う必要があります。そんなマスクの洗濯で柔軟剤を使用しているかどうか尋ねたところ、28.9%が「使用している」と回答しました。
<洗濯ブラザーズの“正しい洗濯ガイド”>
マスクの洗濯で柔軟剤を使う方がいますが、柔軟剤の主成分は肌への刺激が強いものが多く、肌に直接触れるものへの使用は避けた方が良いです。マスクの洗い方は、繊維を傷めないためにも基本的に手洗いがオススメです。

お風呂の残り湯を洗濯に使ってもOK?

洗濯で水・お湯・お風呂の残り湯のうちどれを使用するか尋ねたところ、洗い・すすぎ・洗濯槽の掃除いずれも「水」が大多数。一方、他2つの使用比率に注目すると、お湯は「洗濯槽の掃除」をする際、お風呂の残り湯は「洗い」の際に多いことが分かりました。
<洗濯ブラザーズの“正しい洗濯ガイド”>
お湯で洗うと洗浄力は上がりますが、40度を超えると生地にダメージを与えます。ぬるま湯程度に留めておくことがポイントです。お湯を使うのは、臭いが気になる時、汚れがひどい時にしましょう。お風呂の残り湯には皮脂やタンパク質などが含まれているので、洗濯での使用はオススメしません

洗濯時の「衣服の仕分け」で見落としがちな臭い対策

洗濯する際の「衣服の仕分け」について調べたところ、最も多かったのが「色物と白いものを分ける」で30.3%。続いて「おしゃれ着と普段着で分ける」「洗濯ネットを使うかで分ける」「汚れ具合で分ける」などが僅差で並ぶ結果に。一方で、「濡れているものと乾いているもの」を分ける方は13.2%と少ないことも判明しました。
<洗濯ブラザーズの“正しい洗濯ガイド”>
衣服の仕分けは「ふだん洗い」「ハードな汚れ」「色柄もの」「デリケートな生地」「乾いているものと濡れているもの」で分けるのがベスト。乾いているものと濡れているものを分けるのは、臭いの原因となる菌は水分を好むので、乾いているものに菌がうつらないようにするためです

部屋干しの場合、窓際に干せば部屋の中でもよく乾く?

近年は季節や天気に関係なく常に部屋干しを行っている家庭が少なくありませんが、部屋干しの際にどこに洗濯物をかけているか調べたところ、「窓際」が60.8%。2位の「エアコンの前」(16.9%)を寄せつけないダントツの1位に。また、部屋干しで乾きにくいと思う洗濯物については、「ジーンズ」「厚手の服」「バスタオル」が上位を占めました。
<洗濯ブラザーズの“正しい洗濯ガイド”>
窓際であっても、紫外線が届く場所の部屋干しは避けた方が良いでしょう。特に色柄物などは紫外線による退色が起こります。ジーンズなど生地が厚い衣服は、干す際に裏返しとし、ポケットや縫い目が表側に来るようにします。バスタオルなどは、ハンガーを2本使ってコの字に干して空気の通り道を作ると良いでしょう。また、半乾きの段階で乾燥機にかけてあげるとフワッとした仕上がりになりますよ。

“部屋干しあるある” 生乾き臭を防ぐコツは?

間違った知識で洗濯を行っている人たちが少なくないことが今回の調査で判明しました。そうした実態の改善につながる「洗濯の正解」を洗濯ブラザーズに解説してもらいましたが、前項で触れた部屋干しでよくある悩み「イヤな生乾き臭」を解消するコツをまとめてもらいました。

①洗濯は「洗う前から始まっている」

生乾き臭の原因となる菌は水分を好みます。湿気によって菌が増殖しますので、濡れた洗濯物と乾いた洗濯物は、別々に保管しましょう。そして、菌は時間と共にどんどん増殖するので、洗濯物をためずこまめに洗うのが理想です。保管する際のポイントは「通気性の良いカゴに入れる」「濡れたものをすぐに洗えない場合は干して乾燥させてから洗う」「洗濯物を洗濯槽で保管しない」。また、洗濯槽には菌が住みついているので、梅雨の時期は月1で洗濯槽の洗浄をしましょう。

②水→洗剤→洗濯物の順番で洗濯機に入れる

通常の洗濯モードでは、実は洗濯物がキレイになっていないことがあり、汚れが残っていると生乾き臭の原因になってしまいます。そこで、水と洗剤を先に混ぜてから洗濯物を入れ、たっぷりの水で洗うのがポイントです。洗剤の入れすぎは逆効果。泡が立ちすぎて繊維から汚れが落ちにくくなります。すすぎで洗剤を落としきれずに黄ばみや臭いの原因にもなるので適量を守りましょう。

③「乾きづらい」を解消するには「湿度」「温度」「風」が大切

僕たちプロには「洗濯日和」という概念はありません。梅雨の時期は洗濯物を外に干せなくて残念、という方が多いと思いますが、次の3つに気をつければ部屋干しでも大丈夫!

1. 湿度は40%以内。除湿機は最強の味方。
2. 人が快適に感じるくらいの室温が洗濯物にとってもベスト。エアコンは27度くらいに。
3. 湿気がたまって乾きにくい洗濯物の下の方に風を当てるのが効果的。洗濯物の間隔はこぶし一つ分にして空気の流れをつくる。広い部屋よりも狭い部屋に干した方が湿度や温度をコントロールしやすくなります。


洗濯は毎日のようにする家事でありながら、正しい知識を学ぶ機会がなかなかないため、つい洗濯機や洗剤任せになってしまいがち。洗濯ブラザーズが教えてくれた「洗濯の正解」を実践し、キレイな衣類で気持ちのいい生活を送ってみませんか。

記事中の調査データ:リンナイ調べ
画像提供:リンナイ株式会社

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